かなきの投稿作品一覧
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水面をさらう風 静かに波紋ゆれて
夜空から零れたよう 星の暗涙
さざ波へと ビンに詰めた想いを託せど
決してあなたへ寄せない 淀む湖
夜霧の波に乗せた歌声
届くのならばネジをまわそう
いつかは止まる波の行方は
果てる宿命(さだめ)オルゴール
月日の舟が許すのならば
ひとり何処へ還ろうか...● 星々のワルツ - Waltz of stars -
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雨の中跳び出した鈍色うさぎ
緋色の町の夕暮れです
怯まずに駆け出した鈍色うさぎ
雫がきらりお天気雨
アスファルト溶けてゆくタイムリミット
鉛のように重いのです
5時55分、夕、さよならですね
嘘などつけずさよならです
色のない夢、キャンディ、水曜日、
きつい坂道、アルバム、大きな手。...○ 鈍色うさぎ
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ついえぬ想いに誘われふりかえる
故里は変わらぬ灯を抱きしめて
幼い日を思い出しては
少し笑みがこぼれた
この想いはいつかとおなじ
誰かのかかとがカランと鳴った
淡い光は星の数だけ
朧月夜のなつかしい夢の跡
螢灯そっと胸にともして
それぞれの愛しい人を想う夜...◎ 螢灯の里
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ファインダー越しに色を変えてゆく
ふみきりを渡って24時
星たちに隠れて瞬いたキス
キラキラを君にも分けたげる
シルエットが揺れる ふわふわ
おやすみ 街角の月
つなぐ手、同じ温度
オレンジのリップ
この夜を抱いて
そっと光が散って...◆ スターチャート
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鈴を転がすような声だとほめてくだすった
五月雨降る宵の夢が苦いままでした
もしこれが悲しい別離(わかれ)を告げたときも尚
やさしい人きっと好きと微笑うだけ
着物の帯を解いて切なさへと唇を寄せて
もの憂げな瞳はいざ知らず
杜若が変わらず隣の庭に咲き乱れては
垣根のむこうから呼ぶのです
想いは散りて欠片...◆ 寅の上刻、杜若の時
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チャイム鳴って駆けだした放課後
2段とばし階段跳び越え
眠気さそう5時間目にみた
夢のつづき譜面に探して
前方不注意!無計画な日々と
鼓動に沿ってかき鳴らす恋の音
油断してたら声に♭ついて
恥ずかしいけど出力は最大で!
最高dBのウタを届けたい
走りぎみドキドキ待って!止まらない!...● ソングレターdB
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さよなら 笑顔でいてね
見つめているから君へ続く空へ
片方の翼たたんでしまうの
君の進まない時間と一緒に
もう泣かない
寄り道しながら僕の時を歩いてゆこう
手紙を書き続けるよ
きっと返事さえ Ah かえらないけど
日記におひさまマーク
今日のできごとに君の名前書いた...● 青空ウイング
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黄昏に染まる景色と
ロングスカートがそよ風まとった
床に転ばせた荷物は
そっとつめこんだ段ボール2つ分
ひとり歩きだす
初めての街は不思議な色
暗くなる前に家に帰ろう
ぶらんこひとりぼっち
揺れている公園を抜けて行こう
黄昏に染まる小鳥が...◎ そよ風ワンルーム
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青い音の海を 駆け抜ける
歌声の 息吹きを 連れてく
瞳をとじると あざやかになる
おひさまの クレッシェンド 世界をつつんだ
やさしく 奏でられるのは 海原
流れてく アレグロさ
五線譜の風
ひとすじに キスを
水平線に 誘われるように
鍵盤を 踏むように 走りだした...◆ 風色のアレグロ
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疾走してブリランテ
ブルーのキャンバスに虹のスコア
頬を染めるキスをのせて
ハロー あなたのもとへ
光をまとう声は
ときめきを連れたアモロサメンテ
からだのぜんぶで、恋をする
五線譜をたどって
虹の上を走りだす
あなたに逢いにいこう...● 空色のアモロサメンテ
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陽炎のむこうに見失ったのは誰なの
横断歩道、白 踏み外したのは誰なの
にじむシグナル
にげる水たまり
君の涙跡
追いつけない僕
つばめ低空飛行
目指したのは季節のむこう
陽射しが強すぎて
見上げる両眼が痛くて...● 陽炎の夏
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誰もが憧れていた空の果て見上げていた
時を忘れてしまったイコライザー
フェンス越しにかすんでく雨にぬれる滑走路
不協和音ゆれて、そう大人になる
過去なんてちっとも懐かしくなんかない
まるで足枷のようだ
求めたのはいったいなんだったの
欠けたものを見ないふりなんていやだったんだ
溢れるのは耳障りなリビ...◎ 夕闇
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大事な人に心こめて
とっておきのchocolat dolce
口の中でとろけるわたしの愛
受けとめてね 美味しいでしょ?
さぁ、作りましょ!
だいすき!の気持ちをいっぱい
つめこんだchocolat
I love you!Darling!
ほんとうはね
この心ごとあなたに渡したいの...◎ chocolat dolce
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リボンを髪に結んだら
鏡の前でくるりまわる
こないだ買ったパンプスで
さあ おでかけしよう
葉っぱのみどりキラキラしてる
いいことありそう(*^ ^*)
スキップで橋を渡ろう
心まではずむよ
歩き疲れちゃったときは
街角のカフェでも寄って...◎ Smile*Skip*Spring
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雨上がりの窓辺
君に逢えるような気がした
雲の影から覗く水たまりは蜂蜜色
こぼれた水滴が瞼を濡らした
ここから歩いたら
そこまでどれくらいだろうか
雫が窓際に降り積もってく
雲に阻まれてもこの心は君へと向かってる
何度も、目が覚めたら君がいればいいのにと強く願うよ
固く目を閉じても...◎ Moon
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早くこっちに飛び込んで
さあ ほら
闇夜をかき分けて走り出す
まだ誰も知らない星の影
加速の震動が流れ込む
旅立ちの汽笛がこだました
ステキだね?(だね?)
キレイだね!(だね!)
無我夢中で手を握れば
ココロ うきうき(うきうきね)...◎ Space Express