鷲加崎

僕の髪が作られるよ
色はどんな？柔らかい？
僕の爪が作られるよ
深爪かな？かっこいい？
僕の体が作られるよ
身長は？スタイルいい？
僕のおめめが作られるよ
眼鏡はする？よく見える？
僕の声が作られるよ
高い音は？無理なく唄える？...

それがどんなものか知ってるかい？
実はまだ僕は知らないんだ
夢に見たことがあるけどそれだけで
それは多分本物じゃない
そういえば君はどうなの？
知ってるなら教えてほしいんだ
でも知らないならさ　もしさ　よかったらさ…
それが誰だっていいんだよ
でも駄目な大人とかはちょっと
誰しもそんな部分はあるけど...

そんなに怖い顔しないで
息遣いすらか細いのに
何を怖がっているの
先には闇しかない
大丈夫
あなたの影にとらわれるから
いつもみたいに厭らしく笑って
花の名前を教えて
何を言いたいの
もう呪い（のろい）は解けない...

今日もいつも通り
きみの隣に座るよ
誰も気に留めない
いつもの事だから
さあ 言ってよ
「これは運命」
実は前から気づいてた
きみも同じようにしてた
よく目が合うなって
恥ずかしいけど見つめていたい...

あはは って笑われたんだよ
失敗して笑われたんだよ
いつもうまくできるのに
一人ならうまくできるのに
どうしてこんなに苦しいの
またか って怒られたんだよ
間違えたらしく叱られたのさ
手に汗が滲んでる
音が遠くで響いてる
ああ...

空が青いって事を忘れてたみたいだ
海の中でも　太陽は見える
息が苦しくて　ぼやけてくるけど
沈んでいくばかりなんだ
声がしている 呼ばれているんだ
手が見える 差し延べられてる
なのにこころが重くって
もう浮かんでこれない
泡になって消えてくのは なにかな
あげたかった言葉も 欲しかった言葉も...

誰も知らない
このあたたかさ
君も知らない
君のあたたかさ
私だけ　
私だけの
マシュマロみたいに
柔らかいの
口づけたら
愛い（うい）く揺れて...

夢を見たそうだ
僕もいたそうだ
いつもの夢
君が夢のこと話す時
思いだしてる顔に
雲が来る
飾られた宝石
笑って教える
嘘だろ
隠してる夢の続き...

人を好きになることか
好きはどういうこと
もっと好きになれたらと
行きつく先は

何がしたいの
恋ではないの
知らねば
何も語れないの
そんなものは...

触れるだけ
進まない
握ってみるだけ
引き寄せられない
でも離せない
近くても　遠くても
怖くて
一人考え
一人悩み
一人逃げて...

あたまがいたい
からだがだるい
肩がこってる
首がこってる
目が疲れてる
涙がでてくる
大好きって言われたい
大好きって言ってみたい
言えないけれど
言ってみたい...

輪郭があってよかった
掌があってよかった
重力があってよかった
目があってよかった
耳があってよかった
口も　声も
心臓も　涙も
太陽も　月も　時計も
今日寝る布団も
さみしいも　悲しいも　苦しいも　嬉しいも　愛しいも　あってよかった...