レジーナ

古びた木箱から薫る
幼き少女の囁き
時計仕掛けの幻想[せかい]すら
焦がれる想いに歪めた
12時の鐘で解けてしまうような
淡い魔法[きせき]を望むの？
夢の続きでもいいから教えて
私の声は聞こえますか？
煌めく夜 永い旅へと連れ出して
暗い森 迷っても怖くはない...

漆黒の髪を靡かせては
甘美な香りに中毒-よいし-れた
最上段-じごく-の扉に手をかけたら
迷うことなく堕ちる生贄-あくむ-
曰く、穢れ無き女神の闇夜-よ-
戦慄いだ魂も覚悟も 色褪せぬよう捧ぐ詩
時は逆巻いて奏でる
天-そら-に届かない祈り-デザイアー-
聡明な宝石の瞳も 見据えられない生か死か
繰...

そして蘇り咲[ほほえ]んで
刹那の花命[いのち]だとしても
祈り続ける
ひとつ願いが叶うなら 最期[お]わることなく傅こう
瞳 淡く輝くような あの歌声[こえ]をまだ探してる
静かに眠る姫[きみ]を 囲むように散らす花
鉄格子[とりかご]に幽閉[と]じこめても
蜜を求める蝶の様
全ては姫[きみ]を護...

響く雷鳴 堕ちた黎明
ロザリオに嘘をつきましょう
黒薔薇と信仰[セカイ] 潜める希望[ネガイ]
契約を交せば被験者[ドール]に
鏡に映らない者に悲鳴を上げる暇もないの
「月に選ばれし少女へ
今宵は彼[か]の扉の向こうへ
無垢な瞳で全て
捧げるように 黒幕[あくま]より」
銀のナイフで散らす依頼[さだ...

さようなら雨の夜にかかる虹歩く
怖くないよ キミとならば
どんな世界も 輝くから
暗い心に淋しげなガランドウ
何度 理想[アート]描いても 流れていく悲観[おもい]
それはステンドグラス越しの光
言葉は優しく頬を撫でる風
それだけでいいの 景色[せかい]が彩づくから
夜道を照らす月
キミに会える次の...

小さな箱のサーカスに沈む
忘れることない悲しい約束
破かれたドレス揺らしたのなら
招かれざる客と語る記憶[はなし]
これは悪夢 そうだとしても怖がらないで
秘密の数 全てを知って思い出さないで
螺旋階段の奈落
さあさあさァ！おどりあそばせ
世界で主[アナタ]だけに贈る音色[キセキ]
今夜も心ゆくまで...

心は囚われの少女
今宵も絶えず枯れるでしょう
毒も頃合いだと嘲笑う[わらう]
アナタガイツカコロシテ
仮面をはずせば悪魔
信じた言葉 妄想の中
飢えた満月に探す
アナタハドコニイルノ？
契約 口づけ 刻印も 噓だけ
まるで愚かな嗜好...