梨緒

＜Aメロ＞
明日を憂うことを忘れ
さして揺らぐ事も無く
生きて死んでその間で
ニルアドミラリに浸った
＜Bメロ＞
バスタブに埋まる身体
何を考えているか
問うことは許されない
赦されない僕は呟く...

[S]
君が好きで
憑依　合意　総意　言い切った
[Aメロ]
廃熱　浴びて落とす　電子体温
君の目　スクリーンの外　逸らす視線が好き
[Aメロ]
８月　暑い夜の　電子体温
扇情　本能を刺す　認証番号(コード)付きの君
[サビ]...

Am
ねえ、聞こえてる?
僕の心はまだ音を立てて軋んでいる
Am
ああ、生きている
君がいないとまた確認して、それでもまだ
Bm
触れる寸前 霞む色が
此処と其処を隔て分けた
S...

Am
無作為に向けたナイフが煌めいた
無秩序が躍る舞台に君がまた
現れる
Am
「不適格」そんなレッテル貼られたの
無意識に触れた冷たい白昼夢
甦る
S
「さあ手を伸ばせ...

Am
うたをうたえるようにと
このくちはあるの
このみみがあるのだって
だれかのなみだを
きくためにあるの
Am
つきがよるにいきるのは
たいようのばしょを
こわしてしまわないように...

Am
有りがちな言葉ばかりを並べた歌に
どれだけの効き目があるか分からないから
だから試すよ
Am
雨音に消えて無くなるどうかその前に
吐き捨てた虚実の先で此の心を射よ
囁く様に
Bm
氾濫する言葉の熱を鎮めて...

Am
ナチュラルに歌えるし 応えるよ
踏み切り越しの愛の歌
マニュアルは要らないよ 淑やかに
速攻即興で夜の歌
がなれ
Am
カジュアルな発想で 妄想だ
言葉も意思も廃れてく
ビジブルトラックを 鮮烈に...

Am
君が話したあのアルカディアは
僕が見ていたそれとは違って
美しすぎて手に入らないよ
Am
理想ばかりを語っていたよね
それで満たされていたよ、あの頃
今もたいして変わってないんだ
Bm
君は何が欲しいんだろう...

S
表と裏とを 合わせて
あなたと私を 壊すの
Am
幸せを求め過ぎて
互いの首を絞め合った
この儘は駄目なんだと
知ってて放置していた
Bm
慰めるだけ 寂しさをただ...

Am
曖昧な態度ばかりで繕った
何時からか騙し騙しで苦しくて
墜ちた針 拾わずに去って 身勝手で
君を何度泣かせたんだろう 今もまた
S
時を最初まで戻せたら
君と出逢う所からやり直すよ
時を最初まで戻せたら
僕が捨ててきたものをまた集めるよ...

Am
少し開いた隙間から零れて居る
ノブを捻れば完璧
笑い声に蓋をして 部屋へ戻ろう
S
其処はいつだって敵地 私なんて要らない
アイデンティティ 関係無い
Bm
部屋の奥の埃を被った鏡は
擬似世界へと続く扉(ドア)...

永久(とわ)に続く道　誰(た)が為に開く
この手伸ばし
遥か遠く
其処にあるだろうか　僕が探す園は
額(がく)の向こう側に　住まう幸福の音(ね)
歩き疲れ止まる　足を奮い立たせ
痛み以外何も　持たず臨(のぞ)む先へ
嗚呼　遠い
探し求め往(い)く　さらにその先へ
長い間　焦がれていた...

花の揺籠に弔いの言ノ葉を綴り
慟哭に向かい手にした鉄屑を振るう
再誕する残酷を宿した眼
桎梏の戦女神と成って血を飲み下す
禊を止め 楔を打ち 契りを結ぶ
恐怖を湛えた無知なる子が涙を流す
血塗れた両手で救い疵付けた魂
貴方と言う光を喪った今は
私は唯乙女と成って靜かに微笑む
闇より尚 夜より尚 暗き...

人間の歌う歌だけに生命が宿ると言うなら
私は命無き歌を歌うよ
ただ君が組む旋律の海で
迷って 沈んで 浮かんでは
また声を震わす
際限なく続くこの時間 私だけ止まったままで
君の笑顔見る度に辛いよ
ほら無機質な表情と心
痛くて 軋んで 壊れそう
嗚呼君が好きなんだ...