めいとめ

ぼくが盛大に泣いた夜があって
「死にたくても死ねないの」と叫ぶ星が降って
巻き付けた包帯は月になって
淡い雪色に溶かされて消えてった
どうしたら幸せになれるの？
どうしたら不幸せに慣れるの？
問い掛けても　問い掛けても
答えなんて決して
出やしないのに
きみを愛したぼくがいた...

貴女が私を好きなこと
それは知っているのでも
貴女の一番になれない
私は寂しがりやで
「赦してくれるなら好きでいてあげる」
第一章第一次貴女争奪戦
惨めに這いつくばる
踏み付けた掌
突き刺さったナイフ
蹴落としたもの...

雨が降る中
傘をさす君 ずぶ濡れで
突き刺す 突き刺す
アアガエル
薬はきちんとのみました
左手 朱い川
垂れ流しながら田を耕して
誰も知らないこの場所で
ああ 誰もいないこの場所で
僕は畑に麦を踏む...

綺麗な空を見たかった
君の描く空が好きだった
ぼくの手は何も生まなかった
東の空が赤かった
絵本は持っていた
君の未来
ぼくらの結末
遠いあの日だった
君の言葉
ぼくの逃げ道も...

君が一番寂しいのわかるから
愛してだなんて残酷なこと言わない
ただぼくは君の一番に
僕が君の一番に
なれればそれだけで
幸せなのに
朝日は見ずに沈んで
ぼくはベッドに寝転んで
君がいちいちする報告を
ただ眺めてるだけ...