ｍｉｕ

血を抜き取って,ほら。
首筋に噛み付いてよ。
『君の肌は綺麗だ』って言って,もっと。
目を抉り出して,ほら。
貴方の傷でうめてよ。
『君しかいない』そっと囁いて。私の傍で…。
心臓に打ち付けて,ほら。
五寸釘でもっと深くまで。
『もっと輝いて』微笑んで口付けて…。
全てを引き裂いて,ほら。...

消えてくれ。
君の存在で見えていたものまでもが分からなくなってしまったから。
もう二度と僕の前に現れないように僕が消してあげる。
愛してるからサヨウナラ。
そんな言葉で誤魔化せるほど君の存在は軽くは無かったけど。。。
サヨウナラ。...

ただの暇潰しだった
世界を壊してみようと思った
死んで生き返って
生きて死んでゆく
繰り返されてゆく事に僕は疲れ果ててしまった
死ぬのは苦痛だった・・・
ただ生きる事には飽きてしまった
だから多大な時間を潰す為に
憎き世界へ嫌がらせを・・・と思った。
なのに君は僕になみだやえがおをくれた。...

「綺麗事だよ。そんなの。」
その綺麗事で世界を変えようとしているのは貴方です・・・。
貴方の言う『悪』とは一体何なのですか？
貴方の言う『正義』とは何者なのですか？
何を救いたくて・・・何を守りたくて・・・
貴方は世界を変えようとしているのですか？
救うべき者もいず,守るべき物もいない
貴方が・・・...

「醜い世界だ。」
貴方は何時も言うけれど
美しい世界を貴方は知っているのですか？
たとえこの世界が
貴方にとって醜くくても
誰かにとっては美しい世界かもしれない。。。
だったら美しい世界など何処にも
無いのではないでしょうか・・・？...