タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(6)
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窓全開にして走るフォトグラフ
着の身着のまま海に繰り出したよ
気持ちを放り投げ捨てて
走馬灯のように浮かんで走る電気と焦燥感
伝えたいことがたくさんあったけど
きっとどれも本当の形をしていなくて
迷って迷って 迷った挙句
手を取らずにサヨナラした感情に
今また苛まれているのは何故?
捨てた感情を拾う...remembe
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掠れた波打ち際
投げられる人の声には目もくれず
程遠い雑踏に紛れて眩む影
打ち寄せる小さな甘い現にまどろめば
積み重なった分厚い束に埋もれてゆく
そんな空間を
わたしは作っていく
ある日生まれた小さな声に
初めて耳を傾けた
名も知らぬ人がそこに立っていた...割と小さなあの日の
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ああ唐揚げがたべたい
頭抱えてしまう
食べたい 食べたい
食べたいあまり
僕の目の前には今
粘土で出来た唐揚げひとつ
ご丁寧に色まで塗って
何をしているんだ一体
ああ唐揚げがたべたい
頭抱えてしまう...唐揚げのうた
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気がつけばいつも
近くにキミがいた
まともに見れず
後姿しか覚えてない
それでも楽しいと思えた 確かに
キミが
ほらキミが
いない毎日に慣れて
名前も忘れてゆくよ
言わなければ良かったね...彼方からより
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いつもの風景 いつもの時間
頬杖ついて眺める教室
手は白紙を滑る
欠伸ひとつした瞬間
スイッチの様な音がした
チョークの文字がぐにゃりと歪んで一転
気が付きゃ四方に浮かぶ机の行進
上下運動黒板羅列
割れる花瓶に道具たち
座ったままの僕を横切る半分になった時計...bubble
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煙草投げ捨て歩く男 笛を吹いて走る少女
出会い頭に企み交わし
酒瓶投げて サイコロ振って
出た目の数だけ戻るパーティー
「ご心配には及びません、けれど受けよう申し出を」
操り人形こちらを見て呟いて
その濁り瞳を僕に向けた
節穴めいたその脳の中
ほらほらカーニバルが始まってる
青年もどきが空を仰ぎ見て...ノータイトル