野良ペリリオンの投稿作品一覧
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グレーを黒く染め上げて
怪しい奴を締め出して
天国らしく振舞って
不自然なほど潔白で
ウィットに富んだジョークが
どんどん食い散らかされていく
急に怒り出す不特定多数
見たくもない見たくもない主張が強い世界観
見たくもない見たくもない灰汁が取れない自己主張
海の向こうでお騒がせ...不自然な白
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今から何を使えばいいですか?
これを使えば一番使いやすいよ。
初心者なんですどうしましょうか?
これを使うのが一番無難だよ。
イコールこれさ、イコールこれしかない。
最大公約数が暴かれて別の方法を使えない
突然変異の遊び心が風に吹かれて遠くの方へ飛んで行った
効率と正解が最優先で何も変わらない
拘り...最大公約数
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彼が見つけた。
彼とは違う人が広めた。
反応をすぐさままとめた。
噂を聞いた記者が載せた。
ただの流行りにしてなるものか。
ただの流行りにしてなるものか。
どうせ明日には忘れ去るとしても。
どうせ明日には忘れ去るとしても。
記事を読んだから。
彼女はいつも通り広めた。...拡散規模
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昨今の情報洪水によってホットな話題には
シロアリのごとき転載バイヤーが付きまとうようになり
地盤を食い荒らす。
昨今の情報洪水によって人気動物には
ハイエナのごとき密猟ハンターが追いかけるようになり
自然を踏み荒らす。
そこに優しさはない。自画自賛の心だけ。
そこに優しさはない。大切なのは自分だけ。...嫌悪のまなざし
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煽れ煽れ火を煽れ
危険なんだ火を煽れ
煙がこちらにやってくる。
火事の予防だ水を撒け
水浸しの母屋はカビまみれ
そもそも火なんか使ったことがない。
すぐに忘れる流行語
パンデミックなモチベーション
内なる悪意を正当化
センセーショナルがモチベーション...そもそも
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夏になると理由もなくそんな気分さ。
天候によって左右される性格なもんで。
空を染め出した夕暮れはきっと僕だけを殺すだろう
宵闇が包み込んだら一度だけ生き返ることができるんだ
そういう都合のいい奴なんだ
僕はそうだろ、そうなんだろう
熱が冷めてどうしようもなくそんな気分さ。
嫌ってしまってもやっぱり寂...宵闇包み
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話題に乗らなきゃ死ぬ病
流れに乗らなきゃ死ぬ病
過激にならなきゃ死ぬ病
迷惑かけなきゃ死ぬ病
いつかきっと世界中の人から見てもらえると
つぶやきながら見る数桁の再生回数
質より量がモノを言う世界
煽れば煽るほど光る世界
テレビを決して越えられぬ世界
それでも真似事辞められぬ世界...動画配信者の腹心
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紹介しただけで威張ろうか
センスがあるように見せようか
奪い取りラベルを付けようか
私のものとして見せようか
見えないところで借りようか
我が物顔して語ろうか
お手製のラベルは似合うかな
もちろん似合うはずだろうな
声だけなら聞こえがいいがその姿は全くあられもない
中指突き立てられ、体中は穴だらけ...転載詐欺師の平穏
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あまりにも偶然に甲斐もなく手に入れた
最高級のキラキラドレスを
着こなしてるつもりでも着こなされてる
あまりにも突発に鬼退治始まったと
身も蓋もない噂話を
食べているつもりでも食わされている
あまりにも自慢げに捕まらないと言いたげに
手を伸ばしても触れない場所を
利用するつもりでも利用されている
い...されている
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全てはここにあるけれど全てがある訳じゃない
全てをここで知ったけど嘘が半分混ざってる
全てがここで繋がるけど好き嫌いが尖っていく
全てをここでやったけど濃すぎて舌が肥えている
マイノリティでもマジョリティ
マジョリティでもマイノリティ
結局どちらも分からず仕舞い
仮にもそれでいいけれど不安がないわけ...ネット中毒者の悲哀
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ちょっとの外部の衝撃で
全ての事を忘れちゃう
それでも別に構いやしないさ
ゲームはまだ始まったばかり
無限の一日の始まりは
悪魔の音色が鳴り出して
再びふりだしに戻ってしまう
それすらイベントの一部だから
繰り返そう繰り返そう
少しやり方変えてみよう...無限の一日
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そこにしか居られない
外になんか出られない
でもでも不思議と魅力がある
彼の見せる風貌は
気持ち悪くて仕方ない
胸糞悪くて反吐が出る
でもでも視点が釘付けになる
彼の描く絵画には
誰かに支持を仰ごうと言う発想よりも
喉から手が出る好奇心...そこからどこにも行かない名作
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言うぞ言うぞ、あけっさらしにするぞ、
良い所悪い所、毒と薬とその中間
言うぞ言うぞ、舌が乾かぬうちに
艶っぽいけど腐ってるけど、恨みつらみとひとつまみの愛
言うからな、責任はあそこらへんに置いておけ
後々の事なんて、もう知ったこっちゃねーんだよ、
とにかく言わせろ、
言うぞ言うぞ、表沙汰にするぞ
伝...全部言う
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そんなに綺麗じゃない世界で
理想に近い物を
やっぱり足りないと思う自分で
埋める代わりの物を
気付けば遠くに来たけれど
周りが動いただけ
それでも遠くに来たけれど
さらに遠くにある
素直でいることが許される場所へ
素直でいることが許される場所へ...認め合う場所
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普通は普通で普通に面白いってのは
後にも先にもここにも何もないような
基準が上から下へと眺めるってのは
見ても聞いても触っても気付けないような
人並み、勘違い、無味無臭
邪魔はしないからこっちに来ないで
没個性現象、無個性の波、多勢に無勢の仕組み作り
多数化現象、人口の流行り、世界に属する話題作り
...バズリ狙い
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鍵が隠された部屋に閉じ込められて
鍵を探しても一向に見つからなくて
目の前の扉を力ずくで開けた
ペンは剣より強しとか
そうじゃなかったそうじゃなかった
そうじゃない場合もあった
長く続けてた作業が終わらなくて
成長の兆しが一向に見つからなくて
気合を抜いたら褒められるようになった
継続は力なりとか...座右の銘のように
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自己紹介もそこそこに
コンプレックスそこそこに
自己嫌悪はすぐそこに
コンプレックスもすぐそこに
いつでも手に取って確かめるために
戸棚の中にしまっているんだ
開き直っているように見えるけど
僕はまだ僕を好きではない
元気いっぱいのように見えるけど
僕はまだ僕を好きではない...僕はまだ僕を好きではない
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どんな加工を施しても
どんな塗装で塗り固めても
数百年後は無くなっちゃう
愛着も何もなければそこで終わり
愛着さえ存在すればまだ続く
それでもいつか絶える時が来るの
どんな会心の出来であっても
どんな斬新な手段であっても
数百年後は無くなっちゃう
流れ流されてガラクタになれば終わり...どーせなくなっちゃう
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こっちは必死にやっているのに
サクラばっかり見てやがる
こっちは期待に応えたいのに
サクラばっかり見てやがる
たかが一週間の世迷言
日々が情事の浮かれ事
夏の花も秋の花も冬の花も
あるにはあるけど皆知らない
夏の花も秋の花も冬の花も
咲くには咲くけど皆見てない...サクラびいき
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いつもは真剣な顔しているニュースキャスターが
今回は人間以外の事だからって
いつもは辛辣な事を言うコメンテーターが
今回は人間以外の事だからって
自由に動き回る映像を眺めながら思わず笑っちゃってら
ペンギンが訳も分からない感じで散歩していたら春の訪れ
シロクマが氷をプレゼントされてはしゃぎ出したら夏...動物園のニュース
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終わっても終わっても続いていく
希望だか絶望だかを考えるより先に
心の何処かいつも見える場所に
置いておいてたまに撫でたりしながら
繋がる次へ、とっとと次へ
終わっても終わっても続いていく
余韻だか考察だかをまとめるより先に
心の何処かざわめきが聞こえてくる
ついでついでだけどちょっと気になる
手が...おわりのつづき
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これをこうして変わった
これをああして戻った
ならばと逆さにどうだ?
まだまだこいつならどうだ?
これをかけたら凄かった
これを混ぜたらミスった
試しに違うのどうだ?
あえてそれをやってみる
何処かしら真面目になったり
何処かしらふざけてみたり...たのしさ
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努力してここまでやってきた
苦労してここまでやってきた
分かり切ったような顔して結局何もわかっちゃいない
有象無象の代表格は何処に行っても
凡人発想から逃れる事は出来ない
きっかけを思い出せ
シンプルな内面を
活かすだけの生活を
きっかけを思い出せ
どうしても伝えたい事がある...凡人スペシャリスト
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満点ではない
赤点でもない
それでは物足りない
全てを受け入れてくれる聖域ではない
だからこそドライでウェットに富んだ
付加価値などを思い描いて期待外れの向こう見ずな
未来投資だというのか攻めの姿勢の一歩手前
ここならどうだ?なんてことを呟きながら
満点ではない
赤点でもない...聖域ではない
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そのハードル走は誰でも参加ができる
華麗な走りっぷりや滑稽な転びっぷりで
人気が別れると言っても過言ではない
ハードルをすんなり飛べればスピード上がるし
ハードルを逆にくぐれば笑いが起こるし
普通どちらも出来ない、最初はそんなもの
倒れたハードルの音で、和やかな笑い
そのハードル走の参加回数に価値な...哀しきハードル走
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アイデア発明浸透力の無さに憂鬱とやるせなさ
時期尚早って言われてしまった恨みを抱えながら
愚痴ばっかり言い触らしたらもうそこは闇のど真ん中
夕日燦々と真横から伸びる影は私自身で
バラバラになっていきそうな心身を引き留めながら
すきっ腹に酒浴びたらもうそこは夜のど真ん中
政治も通貨も一般常識も
明日も...リセットしたい
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社会科見学の時に初めて聞いた
パンタグラフと言うものは
硬派な見た目とは裏腹に
可愛らしい響きを感じた
社会に漕ぎ出してから忙しいばかり
パンタグラフが何者で
ときめきに踊っていたあの頃を
通勤電車の途中で思う
斬新なワードを探して
肝心な事だけ残して...パンタグラフ
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最近はどうなっているのか調べたら
空っぽの情報しかなくて
一口食べてはみたものの
それでもやっぱり不満は尽きない
「成人男性です」
知ってる
評判はどうなっているのか調べたら
食通のウンチクばっかりで
一口食べてはみたものの
刺激が強くて訳が分からない...情報食べ放題プラン
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ウットリするような日だ
いつの間にか憧れてしまう
真っ直ぐ進めるのなら
辿り着けるに違いない
ガッカリするような日だ
熱かった目が冷めきってしまう
あっちへ行った方が
速かったのかもしれない
どこを見たって雑念が多い
美味しい水を与えたら花が咲くけど雑草も育つ...心の雑草
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孤独と戦うふりをしながらも
本音はもっとこっちを向いて欲しい
地道な作業続けながらも
本音はもっと期待を向けて欲しい
だから言ってよ、それを言ってよ
コソコソしないで、広げていってよ
見守らないでよ、呟いてよ
本当一人は、不安になるよ
褒めてくれなきゃ辞めちゃうぞ
嫌々やってるふりをしながらも...褒めてほしい