加藤108号の投稿作品一覧

お前が自分を信じられないのは
裏切られることがわかっているからか
ひとりひとりの錆び付いた歯車は
嘘があるほうが回るから
偽善や綺麗事も
命懸けてみろよ
答えは足元にある
靴底には踏み殺した虫ケラの
命がこびりついているだろう？
ほら。...

キミがいなくなる　その仮説だけで
どれだけアタシを壊せるか
世界中の兵器を天秤にかけても
必ず証明してアゲル
悪魔の存在を否定してみせてよ
誰にも証明は出来はしないけど
「僕が死んでも世界は回る」…とかさ
この世界には一人だって
証明できるヒトはいないでしょう？
キミがいなくなる　その仮説だけで...

駄々をこねるように泣いて困らせた
君が最期に見た私の姿は
涙で汚れてひどい顔してたよね
「ありがとう」なんて　伝えられなかった
月は満ちては欠け
都は栄(さか)えやがて亡(ほろ)び
咲かせたその命(はな)も
永遠になど　続かない
始めから知っていたこと
ヒトに与えられた時間の刹那さ...

悪魔の存在を否定してみせて
誰にも証明は出来はしないでしょ？
永遠に変わらぬ愛が無いなんて
キミにも証明は出来はしないんでしょ？
悪魔の不在証明だね
永遠に変わらない想いが
どこにも無いと言うのなら
アタシの言葉が綺麗事だってこと
証明してみせて
見えざるユニコンがピンク色なんて...

咲いては散り逝く由縁(ゆかり)など
知りて咲く花は有りませぬ
結い髪の首を撥(は)ね
火にくべる宵の隠忍(おに)
上(かみ)の御子(こ)さへ(え)死せれば等しく
土塊(つちくれ)へと還(かえ)らん
空には朧(おぼ)ろ鬼灯月(ほおづき)の
明かりの他に星も無く
出逢わば鬼と母は云(い)ふ(う)
あは(...

夜にしか輝かない星を　
見つけたら始めよう
ヒメゴトを
首筋から細い鎖
透けるような肌は白くて
屑ダイヤが光る胸に
香る一滴(ひとしずく)の甘い罠
灯りを吹き消して
涙は拭いたから
夜にしか輝かない星に...

アタシのまん中に開いた穴
愛の形に似てる
他の誰にも塞げない
キミの形の穴だ
鍵を鍵穴に挿れて
後は回すだけ
アナダラケのアタシを
優しくこじ開けたら
キミの為だけに可愛く鳴いてあげる
夜が耽るままに...