old-blanket

青い眩暈
風に神様の類いを
舞わせて遊ぼう
隠れながら
「今、何て言ったの？」
流す鮮やかな薬は
甘美な調べを奏でながら
三つ数かぞえたなら向こう側さ
壊せ
無垢なまま...

救いに似た轟音が鼓膜の奥でうずくまり
空虚を持て余した頭が静かに止まっていく
きっと今までの雨は仄めいて
意を決して染まる斑模様の憂鬱に

譲れないものもないのに
許されないものもないのに
苦しいほど満たされても
戯言の殻の中で眠る...

いつか泣いていた
窓の外の半月を愛でて
淡くさざめいた白いカーテン
暗闇に混ぜながら
あばらの浮かぶ身体軋ませて
私は太りすぎてると言った
いつか終わらせた日々にまた
温く浸かり惑う
今まだそこに見えて
すぐ隠れてしまう...

それはある日の朝
抵抗を諦めた星が
死を待っていた
六等星から順に焼き潰されて
破壊と再生の全てを見た
それはある日の朝
空のオレンジ色が重みを持った最果てに
夢の残骸は散っていった
六等星から順に焼き潰されて
破壊と再生の全てを見た...

水面は遥か頭上に
霞んだ先の群青
吐き出す泡が舞ってる
追いつけずに沈んでいく

飽きたらまた浮かんで
幾重の痛みも消える
クラゲの形になって
逆さのまま遊んだ...