作品一覧
その他
オンガク
とある休日の、眠くなるような午後だった。 「ねえ、めーちゃん」 キッチンのテーブルで広告を見ているメイコの隣に座ったカイトはぺたりとうつ伏せになって話しかけた。 「なにー?」 メイコは顔も上げず訊き返す。ペンのキャップを開けて、目当ての商品に丸をつける。きゅっと音がした。 「…ちゅーしていい?...
電源