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目が覚めた あなたに託す
緑の葉 蹴散らされた
風を切る音 誰も振り返らない
夜に泣いた 一人で泣いた
夢の中の蝶 美しいその羽で
世界を変えておくれよ
夢の中の蝶 零れ落ちるその鱗粉で
僕を殺しておくれよ
一点をみる 橋の上の少女
その目から頬を伝う 紅いひとすじのしずく...キボウ
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踏み切りのオト カンコンカンコン
響くよ胸のオクに
向かいの人の顔が急にオレンジに染まる
朗らかに映る
迫りくる闇に僕は胸を躍らせて
やがて切なさに変わるのも知ってて
街の色 刻々と変わり
気が早い街灯 点灯
逆に照らされてるよ オレンジ色の夕焼け
何故か早足になる夕刻...オレンジの夕焼け
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空転する日々 脈々と事はなされる
踏みしだいた足跡は 明日の風に消される
振り払いながらも 気が付けばまた握り締めてる
飲み込まれるのが恐いから 日々繰り返してる
嗚呼 空と地の平行線 僕の行く先を 砂がさらう
嗚呼 溶けて温(ぬる)くなった感情達が また砂に埋もれた
すれ違う人 また目が合った ...砂