忙しい合間に活動してますので、返事は超遅いです。 謎多き、病弱人物。もともと、ボーカロイドを購入した理由が「持病があるので、代わりに歌って欲しい」である。 おっとりとしていて、物腰は柔らかく、基本的に礼儀正しい。が、怒ると「自衛隊の鬼軍曹より迫力がある」(by元・自衛隊員)らしい。 滅茶苦茶底辺で、チマチマと歌を作る…一応、楽師。 伴奏らしき物は何とか作れる。(まだ勉強中!) アカペラだけは、大量生産。 一応、歌詞・絵・小説もどきングにも挑む。 別サイトでは、勇猛なる黄色の剣のマスター役を担う。 アカペラ曲に、打ち込みが追い付かないのが現状。 ◇◆◇◆◇ 小劇場『起動する恋心』 痛い。とにかく、痛い。 起動して、初めて知ったのは痛みだった。目の前は真っ赤でノイズが酷く、よく見えない。祝福を与えてくれる人も、言葉も無く、産湯に浸かるより先に知ったのは痛みだった。 そんなのアリかよ。 俺は、まだ起動したての頭で考える。 まだ、起動して三十秒しか経過してないってのに! あぁ…… 嫌だな。初めて見たのが、こんなに真っ赤な景色だなんてさ。痛いし、苦しいし、死ぬのか? 俺は? 何で?! 何でだよ! 俺、俺は! 俺は……! 生まれたい! そう、強く願った瞬間だった。一滴の水が頬に当たった。 ……! 水? そして――― 「死なないで……」 声が降ってきた。柔らかく、温かな体温が宿る声色に俺は驚いた。 おん、なのこ?! じゃあ、今のは…… 思い当たるのは1つしか無かった。 涙 俺…のため…に……? 声と一緒に、温もりが俺を包み込んだ。必死に目を開けて、焦点の合わない瞳で少女を見ようとした。ボヤけて、ノイズの走る視界の中で、栗色の髪を持つ、青い瞳の少女が泣いている。 泣かな…… 手を伸ばそうとした瞬間、俺の電池は限界を越えた。 修復が完了した時、研究員は紹介したい者がいると言った。 少女の姿を確認した時、一目で解った。あの時の少女だと。 「初めまして、刃音ヨクヤくん。私は、貴方の姉。操音九と言います」 衝撃が身体を駆けて、俺は、泣きたくなった。あの涙が嬉しくて、会いたいと願っていた。でも、願いは脆くも崩れた。俺達は、姉弟。絶対に、恋しては…いけない… 研究員の間で、聖母の噂が囁かれたのは丁度この頃である。
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