タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(6)
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あきらかに作り物の事件
なんの目的があってのことか
雑な喜怒哀楽を貼りつけた
お見通しだとの笑顔は本物
在る作り物は防ぎようがないのに
防げばよかった
次は避けられるように
そんなことを言われては
作り物なのにと不貞腐れた
ただし本物ではあるのだ...ゾディアック
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鉄塔に寄る飛行船 おろす縄梯子
飛び移る二人 入る無線通信
二人の声とノイズ 塔から漏れる電波
障害発生 聞き取れない
電波受信 続くノイズ混じりの通信
送り続ける理由はあるのだろう
仕方なく耳を傾ける This is ーー
不可思議なのは
飛行船にいたときよりも
彼らが饒舌なこと...Skyscraper
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冴えない頭が見なかった
夢を見せるようになった
視線が上向くと顔が映る
目には映っていたらしい
誰だかはっきりわかる顔
思い出せなかった表情を
思い出したように認める
だったら存在を確認したい
そこにいる実感がほしい
触れて確かめたい...タングラム
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一昔前の少女漫画も読んだことがないのに
段差で王子様みたいな手が差しのべられて
自信がついたお姫様は教室でも試してみた
低い声が落ち着くと甘えから嘘までついて
お目当てじゃない君と話をしたら意気投合
恋愛フラグでも立っているような放課後
教室を出た君が戻ってきて「またな」と
律儀で不慣れな少女漫画み...創刊号
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匂わせた黒いスキニーが覆う
Muscle, grease or short legs
なにも言わないところを見ると
まだ石橋を叩いているらしい
すっきりして見えるよ!
ただ、なにか言わなきゃいけないの?
危ない橋を渡る足取りなんか知らないけれど
浅い三途の川を深く渡ったかいはあったよね
墓石に朱をさ...逆修の朱
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執事になんかなれないと思っていた男が
長い月日を経て完璧な執事だと判明した
考えていた条件も関係なく初めからそうだったらしい
「お聞きわけくださいませ。お嬢様」
たいして望んでもいない未来のために
仕方なく自分の身代わりを消していた
まもなく安全運転をするようになった運転手と再会する
「なりません。...Troublesome Servant