タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧（3）

夏の終わりだっていうときになんで
日差し強くて欲しくなるドルチェ
意外に悪くないかもね
首筋をなぞったそよ風は目下
秋を孕んだ湿気を運んだ
近づく嵐の匂い
まるで徒に暖められたアスファルトに水を差すような
野暮な真似をしたって無駄さ 　僕を焚き付けたのは誰？誰？
Oh, baby
Hey! Hey!...

ぐらついた感情を したためた感想で
塗り込んだ音楽が耳から離れない
憧れた歓声も 磨かれた感性も
どちらとも持ち合わせてないままの僕で
呪詛に似た産声が 嘯いた歌声が
背中を押して数曲歌うけど
臆病な自尊心と 尊大な羞恥心で
浮ついた僕は虎にも成れてないな
隣の芝の青さに心捕われてから
土埃に塗れて...

生温い風吹く 見慣れた畦道で
あの子と君と僕 足でなぞる子午線
指切り針飲み 交わした約束は
カエルの歌声へ 混じって夜に溶けた
夕闇染み出す 山辺に目を向けて
お古のテレスコープ 担いで歩く子午線
指切り針飲み 交わした約束は
旅立つ僕の背へ 刺さって星になった
嘘は吐けないから、嘘は吐けないから...