おにのしこぐさ

春がきた
さよなら　ふるさと
さくらさく
ばいばい　また会おう
手をつないで歩いた坂道
もうずいぶん歩いてない
ばかみたいに笑った話
もう覚えてないけどさ
まだ言ってない　大切なこと
そばにいるのが　あたりまえだったからさ...

「頭が痛い」
一日が始まった
ごめんなさい　今日も
学校を休みます
つきはじめた嘘は　続けるしかなくて
嘘じゃなくても　本当に
どこかが　おかしいの
靴を履いて　荷物を持って
駅に向かって　歩いて行くよ
道の途中で　立ち止まってしまう...

誰が決めたの？ どっちが正しいの
誰が泣いたの？ 不都合だらけ
「正しい」のは 自分だけ ？
僕は 生まれた日から 言葉を紡ぎだす
僕は 声使って 君の世界 描く
大切に
残酷に
乱暴に
誠実に
誰が叫んだ？ 傷ついてるって...

あなたは わたし わたしは あなた
ひとりだけど ひとりじゃないよ
きみは だれ？ だれが きみ？
そんざいのしょうめいは だれがするの？
めをあけたら みえた
ひどく きずついた セカイ
だれのせいでも ない はずなのに
だれかは だれかを きずつけるの
しったかぶりで あいてをおしはかった
わか...

咲いたのは 小さな亡骸
泣いたのは キミの箱庭
叫ぶのは 伝えられない 言葉
明るい 春の日に
白く確かに告げた
明るい 日差しは
赤く希望 燃やした
出会えるはずの 欠片は
風に吹かれて 飛んでいった
夏には 君の種が芽吹くはずだったのに...

小さな世界　一人ひとりの小箱
大きな世界　つながる赤い糸
歌ってるよ　この声で
伝えたくて　伝えたくて
ただ　歌っているよ
君に届くかは　わからない
僕に見えるのは　小さな小箱
君に届くと　信じている
見えなくても　確かな赤い糸
小さな世界　みんなで見れば広がる...

坂道上り　信号を渡る
小さな道に　たくさんの人
右に曲がって　正門をくぐる
ああ　今日もまた
憂鬱な日が始まる…
階段上り　廊下を渡る
ドアを開けると　見慣れた友達
席に座って　教科書を開く
ああ　今朝もまた
君に言えなかった…...

赤い波が寄せる　青い炎揺れる
涙に染まる空　誰も気付かない
僕がここに来たわけは　君がここにいないから
君がここにいないのは　誰も助けてくれないから
そっと押される背中　ずっと繋ぎたかった手
きっと見つめる瞳　罪悪感に蝕まれる
赤い雫堕ちる　青い潮騒さえ
色を掻き消せない　また蝕まれる
君はずっと笑...