麻紀

青空色の翼を見つけたんだ
ほらこんなに近く手の触れる場所に
優しい声に涙が溶けていくよ
いま悪い夢からさよならしたんだ
悲しみを拾うほうが楽になりすぎて
甘えていたら何も見えない
旅をはじめよう
Blue Bird
届かない明日でも生きて行けるさ
輝きを失くさないこの歌声で...

飛び方を知らないの
置いてかれた鳥籠
どこまでも続いてる
青い空の向こうに
あなたの影を描いてた
夢のように
白い身体小さな羽根
愛を知って沈んだ小鳥
来ないお迎え待ってるの
錆び付いてく鳥籠...

美しいものばかり集めているのに
どうしてそんなに危うさを選ぶの？
濁った雲が空を覆いつくしていく
淡い憧れも悲しい願いも壊して作った舞台（ステージ）
尖った欠片の雨を浴びながら
踊って欲しいんだ Black rain
鮮やかなものばかり纏っているのに
色の無いようにしか君には見えないの？
その場所に...

美しい宝石とドレスに囲まれた
誰でもが私を褒め称える
右手には男たち　左手には花束を
振り向けば金の髪がなびく
私だけの楽園で　歌う歌は素晴らしいでしょう？
此処に居れば何だって　望むもの全て手に入るわ
ねえ聴こえない振りをしないでよ　どうして？
こんなに叫んでいるのに届かない
欲しいものは全部手に...

「あの太陽がすべて暴くから空を
見上げるなんて出来ないんだ」
両目を覆って君は空を仰いだ
その悲しい矛盾
強さが世界の全てなら
僕達は何処で生きればいい？
果てしなく澄んだ瞳の純真が
描き続ける楽園の絵
誰かの言う綺麗事に縋り
君は夢を探す...

揺るぎ無い明日へ光射す夜明けを行け
握った掌に残されたものだけを信じて
優しい世界はまるで流れ行く速さで
笹の小船で進む嵐こそが真実？
愛する命よ清浄であれ
誓いを今大河の果てへ投げる
揺るぎ無い明日へ光射す夜明けを行け
握った掌に残されたものだけを信じて
踵で聴こえたそれは折り重なる決意
風を受け...

例えば目に見える日常が
壊れていくのに気付かないのに
どうして見えないものばかり
そんなに盲目に信じられる？
灰色の影が落ちてくる
作り笑いの引き攣った僕の表情(かお)に
ギリギリで此処に立ってるんだ
断崖の先に追い詰められて
足元の景色に飛び込んでも
現実(リアル)を受け止められない...

いつまで夢を見ていればこの空の終わりが見えるんだろう
幼い日の魔法のような裸足で駆ける無重力
地に着いた足がひとつふたつ
汚れた足跡を増やして
そして僕は勇者になった
ぎらごらと光る剣を翳し太陽に唾を吐き
何処に居たって走って行くんだ
この深い森を抜け声が呼ぶ方へもっと
潰れたの太陽の欠片少しだけ終...

揺らぐ水面は心とよく似ている
僕には何が見えているのだろう
浮かぶ花びら指先で遊ぶように
幾つもの想い深く沈めてた
切り取られた風景は何故かとても優しくて
僕だけのセピア色刻み込む
どうして人は大切なものを失くさなきゃ
愛せないのかな伝えられないのかな
今もいつか色褪せて消えて行くのなら
僕は覚えて...

この両手で何を守れると言うのだろう
僕の半端な優しさは振り上げたら
狂気になる
厚い硝子越しに流れてる時間をただ
止めたくて叩き付けた
脆弱な存在ばかりに目を向けるのは
その場凌ぎの強さ信じたいから？
Give me light
急ぎ足で駆けてく白い明日
死に行く星に足元を照らされている...