seira

ほんとは、ずっと前からわかってた
ほんとは、ずっと前から終わってた
最初はなんてなかった関係だった
ただ、話していると楽しくて面白くて
ついつい笑顔がこぼれて
きっとこうなることも分かってて
二人で歩んでいこうと決めたんだ
でも、過ぎていく時間は残酷に
一方的な想いを押し付けて
折り重ならない気持ち...

まだ小さい頃 僕が胸に抱えた夢
白く輝いてた あの日
二度と戻らないけれど
夢と現実の狭間で戸惑う
自分を悔やんでは
結局どちらの道も選べず
ただ敷かれたルートを辿るだけ
モノクロの世界
動かない空に歌う
ねぇ、ありふれた人の中...

今日は卒業の日、少しだけ
大人びた顔を見せるのは
これで笑顔を見るのもきっと最後に
なるから もう君には届かないんだ
叶わない 想いでも
出逢えて良かった
窓際の席に座る君の表情(かお)
少し癖のある喋り方も全部
知っているつもりなんだ
言葉にしたら壊れる...

「いかないで」そう叫ぶ君の下で
考えることは一つだけ
君は残酷な人だね
その優しさが 全ての原因だって気付いてる？
君を押し退け 冷たい目で見てしまうのは
ただの逆恨みかもしれない
でもどれもこれも全部君のせいだ
愛以外に人と人を繋ぐものが
あるなら教えてよ
ほら何も言えないだろ？...

手に取った林檎は真っ赤な顔で
あぁ、まるで昨日までの自分みたいだ
小さくそう呟いた心の中は
今じゃ冷たい雨が降る
すれ違う度に、声をかける度に
煩いぐらい高鳴った心臓も
他の人と同じ動きをするなら
もう いらない
いつだったか君と出逢って
恋に堕ちたのは自分だけ...

目を背けたくなるほど
眩しい君を見つめては
本当に君を守り続けることが
できるのかな…なんて
こんな頼りない彼氏で
ごめんね
ガラスでできた
ハートみたいに
君の些細な一言で
粉々になるぐらい...

テレビ画面に向かって
手を伸ばすなんて日常茶飯事
もうちょっとで入れるのに
入れないなんて日常茶飯事
なんで？そこにあるのに
動いてるのに、喋ってるのに
理解してくれない家族に
冷たい目で見られ
そんなの気にしないけど
二次元への扉が見つかりません...

ぽつり、ぽつり
貴方の口から漏れる言葉
今にも崩れそうになるのを
必死に堪えて貴方は言う
"心なんてなくていいのに"
さぁ、心に鍵をかけましょう。
さぁ、私がその鍵を預かるわ。
ねぇ、これで貴方は二度と人間には戻らない。
ぽつり、ぽつり
私の心から溢れ出す感情...

ねぇ、逆さに映った世界でなら
君は僕を愛してくれるよね？
その瞳も　その唇も　その未来さえ
全部、僕のものだよ
時計の針が知らせる
あぁ、また１日が過ぎた
新しい１日の始まり？
違うよ、古い１日が終わっただけ
ほらそうやって僕以外に笑顔を見せて
何も知らずにはしゃぐ君を...

君に告げたコトバが
重なって、重すぎて
いつか音を立てて
崩れていくことが
分かっていても
僕は変わることなく
君に伝え続けるんだろう
あいしているよ、と
たとえ君から返事がなくとも
それでも僕は…...

今年で何度目の春に
なるんだろうね
君と出逢って恋をして
よくある話だけど
それでも僕は最高に幸せだよ
桜吹雪の中、長い髪を
掻き分ける仕草
その時の君の姿を
言い表せる言葉なんて
ないけれど...

物心つく前から
ずっと一緒だった
だから私の好みも
全部知ってる
とても優秀な私の執事
「甘いものが食べたいわ」
どんなわがままにも答えてくれる
ねぇ、それは執事だから？
仕事だから？
それならもっと困らせてあげる...

僕のお嬢様は少しわがままで
とても可愛らしいお方
食後のスイーツも
寝る前のキスも
忘れたら酷く拗ねるんだ
「お嬢様、本日はケーキをご用意致しました」
少し小柄で華奢だから
守ってあげたくなるんだ
僕の心はいつだって
貴女だけのものですから...

前から知ってたような感覚
君のその笑顔に恋をした
それは、なんてない日のこと
少し風が吹く坂の上で
よくある話　不意に振り向いた君
きれいな瞳　一瞬で惹きこまれた
動く　君の　唇　そっと呟いた言葉は届かない
僕の　心　高鳴る　「今なんて？」そう尋ねると　君は笑った
それから、何日も日を重ね
君と過ご...