あれ「いつもになにか刺激が欲しいな」
呟いて消える子供の呟き
人間は欲望で出来てると解ってる
賢く勘違いする子供の頃
お買物ついでにどこか寄ろうか
退屈の独り言が子供を攫う
そしてついた先いつもの小道は
見ていれば帰れる救いの道
道を外れ子供は道をみて
「やってみようか」と
暇つぶしにぼやく
退屈は囁く
「刺激が欲しいんだろ?」
子供は無知のまま歩いてく
穴を開けるように
煙を吸うように
誘われなけなしのお小遣いで
「幸せになれる薬」と評される
退屈が欲しがる魔法
「細かいことは気にしないよ」
とカッコつけて子供は堕ちてく
底つくならば
また行けばいい
と退屈は賛成して子供は流される
月日は過ぎ…
子供はまた刺激が欲しいとぼやき
退屈はそれを聞き流す頃
子供は素直に戻り
欲望もそのままに
魔法も尽きてきて
怒りを覚えて投げ散らす
散々な目に遭っても改めないまま
欲望を求めて堕ちた子供の殻
子供は鳴き叫ぶ
「刺激は要らないのに
でも欲望が邪魔をするよ」
子供の使った魔法
でも
「薬」とは言えない
矛盾も知らない子供の頃
その副作用の矛盾は
「幸せになれない」
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想