Aメロ
貴女とぼくの間には
無意味な白い花びら
散らした声も聴こえない
触れる気さえないもの

Bメロ
無音の歌 鳴き声
不確かな熱さえ拒んだ
肩越しの同情は
嫌悪の雨に消された

S
二人で浮かべた泡沫は
ガムにも出来ない味でした
討たれた約束も
交わしたときから期限切れ
眼の視えないぼくには
その花の白さを知らない


Aメロ
白さと白の違いには
無価値な灰の透明
交わした哀も埋まらない
奪う気さえないもの

Bメロ
無闇の嘘 泣き声
不自然な顔さえ背を向け
片耳の求婚は
無音の問いに聴こえた

S
二人で並べた心臓は
熱にもならない夢でした
流れた安息も
出逢えたときから不整脈
餌（え）の生きないぼくには
その花の白さを知らない


Cメロ
白を蝕む灰の黒
花びらは沈んでいく
また世界は誰も居なくなる
無音と一色の…


LS
二人で比べた存在は
恋にもならない哀でした
射止めた惜別も
生まれたときから知覚無し
実のならないぼくには
その花の白さを知らない

アウトロ
貴女とぼくの間に
一色の絨毯（じゅうたん）
…その花の白さを知らない