ミザリー


憂鬱な藻屑の樹海で
煙草ふかす君はシーラカンス

古い地層のカフェテリア
君と私　二人で

流れるBGMは煌めく
真昼に見た小さな蝶の夢よ
まだ君は私に何も言わず
博物誌を眺める


黒檀のテーブル挟んで
一粒ずつ時間を数える

どこか遠くへ連れ去って
帰る場所はいらない

冷めたコーヒーとキャンディーミント
絵柄の無いパズルを組み立てても
まだ私は無垢な子供のまま
硝子越しに見つめる


冷めたコーヒーとキャンディーミント…

虚ろな時間と幼い夢を…


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ゆううつなもくずのじゅかいで
たばこふかすきみはしーらかんす

ふるいちそうのかふぇてりあ
きみとわたし　ふたりで

ながれるびーじーえむはきらめく
まひるにみたちいさなちょうのゆめよ
まだきみはわたしになにもいわず
はくぶつしをながめる


こくたんのてーぶるはさんで
ひとつぶずつじかんをかぞえる

どこかとおくへつれさって
かえるばしょはいらない

さめたこーひーときゃんでぃーみんと
えがらのないぱずるをくみたてても
まだわたしはむくなこどものまま
がらすごしにみつめる


さめたこーひーときゃんでぃーみんと…

うつろなじかんとおさないゆめを…