大禍

燎原の密かに浅緋になる
災禍と紛う鄙歌 日没を過ぎて未だ反響している


歴劫に似た長きをいきてはきえゆく
炎舞を流す鳥が瞼にうつる


天維がみえる
雨巣がみえる
終子がみえる


落ちるひとの傍で囁く鳥が
意識の底に艾安をくれるらしい
そこからひとの姿さえ見えなくなる
寒いほうがいい



対価は今も非ず
号音は遠く


清浄 忌わし 禍根

荒天の園
海遠に朽ち
炎山に不死鳥
烏の啼き声がお前を見ているぞ


あの天道の果てに あの現の鳥が啼く

寄る辺になる耆老は語らず
水の底にあの子が成りゆく


はばたく天上の火炎の覆育
意識と呼ぶ感覚に寄り添える

それからあの鳥の声は聞こえないさ
眠ろう また朝だ 眠ろう

遠いころの路に今も飛んでいる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌詞『禍混に鳥』

かこんにとり の歌詞です。
ピアプロ内に楽曲があります。
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閲覧数:131

投稿日:2017/04/13 20:10:04

文字数:334文字

カテゴリ:歌詞

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