幽かに揺れる薄暗い月明かり 歪む影が濡れた
戸惑いのない夜はいつか明けて繰り返し繋ぐ夢を
眠らない夜に触れて
確かなこの熱はまだ
止まった時間を溶かしだすほど
優しく包み込んだ
重なった儚い命の叫び 遠い日の安らぎへ
記憶に抗いもがいて 殺めた想いは此処に
止まらないその涙の色は何度だって輝く
紅く染まった枯れ果てることはない生命の躍動
救いを求めて誤魔化しの効かないレールの上を歩く
迷いを掻き消してはまた繰り返す感情の波に飲まれては
息も出来ない 理性はあなたの元に還る
この心を抉り取るようなその優しさに守られて
歪んで見えた明日に少しだけ手を伸ばす
流れてくその涙の熱がこの胸を溶かして
結び目を解く聖母の姿
祈りは何処へ向かう
この身を解き放つ世界の果てに
手を伸ばして
切ない想いが重なって またあの日のような安らぎを
ただ在るひとつの望みは 最期にあなたのその声を聴きたくて
解かれた糸を結び 夢は覚めない ただ在りのままで
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