とろけるメロディに振り返る
幸せ色の雪とショコラの店先
いつもより楽しそうに
女の子たち、甘い夢を選ぶ

ショーウィンドウ
ピンクの彩りは
恋も友情もメイクみたいに
輝かせる

とろり、ゆるり、ふわり
溶け出す気持ちを
カカオに託す
ひとつ、ふたつ、きみに
赤いリボン添えて
贈るプレゼントは
もうすぐ来る春のフレーバー

媚薬みたいな口どけは
誰かを誑かすために生まれたんじゃなくて
誰か大切な人を想える幸せを
スイーツにしたものなんだね

ちいさな角砂糖みたい
いつかの恋
カフェモカに溶けた
後口ほろ苦いね

ほろり、ひらり、はらり
これからもきっと
片想いだけど
いつも、きみが、ずっと
幸せな顔して
笑ってるように
ガナッシュを包む

季節を狙ったビジネス
踊らされても
叶わない恋でも
君を想える幸せ

とろり、ゆるり、ふわり
溶け出す気持ちは
片想いだけど
ひとつ、ふたつ、きみに
赤いリボン添えて
贈るプレゼントに
奇跡も期待してる
粉雪の中、舞った花びら