1
欠けた月が夜に突き刺さる
遍(アマネ)く 鈍色に
一筋の光が眼を焼きつける程
侵された世界

錆付いた十字と墓標が
この翼を灰に染めてゆく
黒い雨は止まない
降り注ぐ罪は無情に
消せない肌と血に染み込ませて
行くんだろう?

始まりの場所を忘れてしまった
罪の枝は
壊れた果てへ辿り着くまで
許されはしない
削がれたαは朽ちて
終焉に近づく

2
冷めたままの地表 繰り返す
幾多の転生に
枯れてゆく命の泉はもう
いつしか届かなくなった

生易しい正義に憑かれ
この翼が純白だった頃
清い少女は唄い
流れた涙は濁らず
嘘の無い楽園(エデン)だと
信じてたエゴは云う

消える事ない昊(そら)は那由他への
導(しるべ)成る
刹那の夢物語はもう
塵へと変わり
いつかのイデアは朽ちて
0(ゼロ)という無になる

全て 計り尽くされていた
終末路ならば

始まりの場所など何処にもない
幻で
信じるべき者はただの
光に過ぎなくて
抗うωは満ちて
終焉へ近づく


~かな読み~

1
かけたつきが よるにつきささる
あまねく にびいろに
ひとすじのひかりが めおやきつけるほど
おかされたせかい

さびついた じゅうじとぼひょうが
このつばさお はいにそめてゆく
くろいあめわ やまない
ふりそそぐつみわ むじょうに
けせない はだとちに しみこませて
いくんだろう

はじまりのばしょお わすれてしまった
つみのえだわ
こわれたはてえ たどりつくまで
ゆるされわしない
そがれた あるふぁわくちて
しゅうえんにちかづく

2
さめたままのちひょう くりかえす
いくたのてんしょうに
かれてゆく いのちのいずみわ もう
いつしかとどかなくなった

なまやさしい せいぎにつかれ
このつばさが じゅんぱくだったころ
きよい しょうじょわ うたい
ながれたなみだわ にごらず
うそのない えでんだと
しんじてた えごわいう

きえることないそらわ なゆたえの
しるべなる
せつなの ゆめものがたりわ もう
ちりえとかわり
いつかの いであわくちて
ぜろという むになる

すべて はかりつくされていた
じゅうまつろならば

はじまりのばしょなど どこにもない
まぼろしで
しんじるべきものわ ただの
ひかりに すぎなくて
あらがう おめがわ みちて
しゅうえんえ ちかづく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Ω -omega-

堕天使レンくんのおはなし。


コラボで投稿してたやつです。

閲覧数:112

投稿日:2011/12/06 16:07:08

文字数:985文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました