正解のない海の色をひとつずつ挙げた
百円ぽっちのライターみたいな感傷

文字に色は見えなくても
ことばには色がついている

ふたり 同じ海をみて 生きてきた
逆しまの球体は
ひとり プラスチック越しの視界
潮騒が見えた 

ばい ばい ばい

未明に見た映画がやけに響いて
ジャックは、ジルは、顔のないだれかは

サンダルを選べなくても
かたちの選び方を知ってる

ぼくら 同じ海をみて 育ったのに
迷子のブイのよう
きみは 防波堤を軽やかに
もうひとりでのぼれるね

倍 倍 倍

なにもかもにぼくはもうついていけない
焼却炉に取り残されて
未練も後悔ももうここにはないよ
骨も残さず燃やしてよ

ぼくら 同じ海をみて 生きていた
逆しまの球体は
ひとり きみを縛りつけてまわる
綺麗じゃない海は うつくしかった

バイバイ 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

コバルトブルー

正解のない問題をひとつひとつ抱きしめて海抜ゼロメートルに漂う。
きれいな海とさわやかな話が書けなかったはなし

閲覧数:126

投稿日:2013/06/07 05:39:43

文字数:364文字

カテゴリ:歌詞

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