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【Part.3】 気ままな歌詞描き講座
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【はじめに】
このテキストは自分自身が作詞をするなかで
学んだことや気が付いたことを
書き留めておいたものとなっています。
内容は私の自論も多々含まれていると思いますので
参考になりそうな部分だけお使い下さい。
御閲覧有難う御座います。
「自称・詩描き作詞者見習い」のクシンです(長)
いつの間にかタグに追加していただいてまして、
ありがとうございます。
通知されないので気がつきませんでした(汗)
内容がまだまだ追いついていませんが頑張ります。
分かりにくいとか、他にも知りたい等がありましたら
タグで調べてみましょう。
付いているタグの他には「資料」「歌詞でない」など。
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【06】歌詞の描き方~その3~
:「ABS字数区切」の仕方について:
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ここでは私の歌詞描き方を詳しく細かく
長く分かりにくく説明していこうと思います(まて)
【Part.1】-【02】の詳細版(?)と思って下さい。
歌詞構成の各説明は【Part.2】-【05】をどうぞ。
【 ABS字数区切 とは 】
・A(Aメロ) ・B(Bメロ) ・S(サビ)
・字数表記 ・段落区切り ・ひらがな読み
この「6つで表した歌詞構成の表記」のことを私は言っています。
(「ABS」とか「ABサビ」「メロサビ」と書いてあることが多いようです)
ABS字数区切は歌詞を描きつつ行う為、
【Part.1】-【02】の流れをより細かくして説明します。
「ABS字数区切」の流れは以下の通り。
///////////
・お題指定
・歌詞描き出し
↑ ・段落区切り
| ・サビ部分抜粋
| ・ABの範囲設定
| ・Aの設定
| ・Bの設定
| ・A追加修正
| ・Aに合わせたB追加修正
| ・歌詞とお題の相違有無をチェック
| ・歌詞の統一性をチェック、修正
| ・プロト版歌詞完成
| ・字数表記
↓ ・ひらがな読み
///////////
殆ど歌詞を描くのと並行しています。
それでは各部分ごとに説明していきます。
|>… 「お題」指定
ここで言う「お題」とは明確に考えている表現対象だけではなく、
歌詞を描くきっかけとなった
「言葉、フレーズ、情景、絵」etcといったものも含みます。
「お題」=歌詞を描く理由、きっかけ
日常での「お題」発見の手段で私が最も使うのは
○という「良い(悪い)感情・性質・機能・状態」を決め
それを感じている主役は「自分」と考え、
なりきっている「自分」が見ている
(所謂、妄想)世界で見えたもので拡張する方法。
「自分」が私で恥ずかしいなら「彼」とか「彼女」など適当に置き換えて。
一例。
「優しい」⇒「優しい雨」⇒「優しい雨の下にたたずむ私」
⇒「たたずむ私に傘を差し出す彼」・・・
という風に拡張していきます。
・「優しい雨の下にたたずむ私に傘を差し出す彼」
だと長いので「優しい」を一時的にとって
・「雨の下にたたずむ私に傘を差し出す彼」の「優しさ」
にするとか、言い回し一つで世界は多様に変化します。
一見、合いそうにない「冷たい」という言葉も混ぜて
・「冷たい雨の下にたたずむ私に傘を差し出す彼」の「優しさ」
なんて風に、主題を明確にさせ強調させる効果を出す事もできます。
(対象は変わってしまうかもしれませんが。
この場合、優しい雨ではなく優しい彼になりましたし)
言葉に関するあれこれは、ここでの主題ではないのでここまで。
|>… 歌詞描き出し
「お題」に沿った歌詞を描きます。
描き方は【Part1】-【02】に書いたので省略。
|>… 段落区切り
一通り歌詞として描き出したら段落区切りを行います。
私は後で、多々、追加修正を行う為、ざっくばらんにやっているだけです。
【重要】
以下に書いたとおりにしっかりやると大変なことになるので
・ここらへんが「前半」「後半」
という感じに改行していくだけで大丈夫です。
「、」や「。」「 」には固執しない方が後々楽です。
それでもしっかりやってみたいというのなら
(自己流ですが)書いて置きます。
↓
まず「、」「。」「 (←スペース区切り)」の部分で改行します。
一文が長い場合も適当に改行
(だからといって単語のど真ん中では切りませんよ)
その後、繋がる「、」の前後を一文に戻していき、※1
「、」を「 (←スペース区切り)」に変えていきます。※3
こうすることで言葉の浮き沈みや無理が見えやすくなります。
「、」は声の止め(一回の呼吸のタイミング)なので
見た目としても「、」の部分で言葉が切れる、
つまり、発音で繋げないことを暗示します。
逆に「、」を置くことで「そこで一回切る」ように見せられます。※2
※1
私は後で、
多々、
追加修正を~
↓
私は後で、多々
追加修正を~
微妙な文章ですが、文字数によるまとめる範囲とか、
感じが分かってもらえれば・・・
※2
つまり、発音で~
つまり 発音で~
下の方が繋がっているように見えませんか?
でも、この場合では「、」があったほうが良いですね(笑)
※3
最終的に、必要な部分に「、」を戻します。
「 」⇒「、」 ではなく 「、」⇒「 」 なのは、そちらのほうが見易い為です。
|>… サビ部分抜粋
サビ、歌の命といったところ。
サビから書き始めている場合(「お題=サビ」の場合)
迷うことはないと思います。
サビが複数できてしまった、サビから描いておらず決まらない場合、
「この歌詞の特に強調して言いたい部分」を探すか、
その歌詞の「結論」がサビになるorサビにするのが良いかと思います。
|>… ABの範囲設定
Aメロ、Bメロ部分の範囲を決めます。
言ってしまえばサビ以外ですが、
AメロBメロは2回1セットが主流のようなので
一回目と二回目をどこにするかを考えます。
|>… Aの設定
Aメロは、
「Aメロ内で文章をおさめる」ことを意識しましょう。
Aメロの最後とBメロの最初が文で繋がっていて無理矢理切ったような形だと
なんというか違和感があります(わざとそうして狙う意図が無ければ)
確認の仕方の一つとして行の最後に「。」をつける方法があります。
参考までに。
|>… Bの設定
Bメロは、
Aメロほどおさまりを気にする必要もないのですが
(Bメロ最後の盛り上がりからサビに直接繋げてしまう方法)
どちらかに無理矢理合わせようとすると難しいかもしれません。
|>… A追加修正、Aに合わせたB追加修正
AとBの字数が極端に違わないように拡張、修正していきます。
とにかく行数から違ってしまう場合、AとBで同一のリズムを使えないので
同じメロディラインを使うのなら文字数もそろえていきましょう。
ただ、文字数が揃っているからといって
・15文字 区切り5.5.5 と
・15文字 区切り7.8 では同一とは言えません。
それならば
・15文字 区切り5.5.5 と
・17文字 区切り5.6.6 のほうが良いかと思われます。
字数を気にしながら文章を考えることになるので、
慣れない内は面倒かもしれません。
やってると意外な発見をすることもありますので、頑張りましょう。
字数調整の関係上
(だから、て、で、に、は、を、この、あれ、これ、それ)
(そして、そんな、だから、少し、けれど、だった、まるで、いつか、などなど)
ここで削りだすことをお勧めします。
|>… 歌詞と「お題」の相違有無をチェック
稀に大きなな失敗を見つけることがあります。
それは「お題」と親和し得ない、
もしくはかけ離れた単語、文章が出てきてしまうこと。
思いつくまま、感じるまま描いていると起こったり、
「お題」を拡大しすぎた結果、扱いきれなくてそうなる場合もあります。
この段階で言いたいこと、伝えたいことを「お題」に統一させていきましょう。
どうしても繋がらないとかお題と関係がない場合は
歌詞の外に抜き出して置くと後で使えます。
逐一「お題」の相違を考えない理由の一つに
思いがけない「創造」の可能性があり、
これが同一歌詞内で鍵となる言葉になれたり、
ならなかったけど次の歌詞創作の足場になった等と繋がっていったりします。
|>… 歌詞の統一性をチェック、修正
歌詞の統一性をチェックします。
統一性というのは口調、表記といったもので
「です。ます」 や 「だ。である」 の他
「状況説明的描き方」 と 「会話的描き方」 などがあります。
|>… プロト版歌詞完成
私はこの段階で一応「歌詞」として一つ描けた、という風に考えています。
後は気の済むまでABSの追加修正を繰り返し、完成に近づけて行きます。
|>… 字数表記
完成したプロト版歌詞をコピーし、字数表記版を作ります。
コピーする理由の一つとして、
「歌詞をながめた際、字数表記とその都合による改行のせいで微妙に見える」
からです。
字数、区切りが「無い」では曲作りに影響がありますが、
「有る」では歌詞として魅力が落ちるのではないでしょうか。
ピアプロなら上と下、
もしくは「前のバージョン」「最新のバージョン」を使って
対応しましょう。
字数表記の方法。
これはやってあるものを使ったほうがいいですね。
自分の作った歌詞の一部分で説明します。
>>いつかは私たちを捨て忘れていくけれど
↓
>>(4.8) いつかは 私たちを棄て
>>(9) 忘れていくけれど
こんな風にしていきます。
【重要】
字数表記、何でもかんでも区切ればいいというわけではなく
音にした場合の切りのいい数字(発音数)というものが存在するようです。
歌わせられないわけではなく、
極端な話、無視もできてしまうのですが
これが上手くできているかどうかで曲、歌付けの難度に差が出るそうです。
|>… ひらがな読み
字数表記を行った方の歌詞にひらがなの読みを振っていきます。
・漢字は全て「ひらがな」、英語は全て「カタカナ」
・漢字と英語両方を「カタカナ」
という方法があります。
これは見易いと思う方法でいいと思います。
|>… 最後に
一通り説明を終えましたが、ここで重要なことを。
毎回毎回、歌詞を描く際に段階通りに行っているわけではない、ということです。
例えば「歌詞の描き出し」がとてもはかどる日もあれば
良さそうな「サビ」だけ出る日もありますし、
冷静に歌詞を見ることが出来て「相違チェック」が上手くできる日もあれば
「ひらがな読み」が面倒で暫らく放置していたなんてことも多々あります(ぉぃぉぃ)
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part.3〆
【Part.3】 気ままな歌詞描き講座
お読みいただき重ね重ねお礼申し上げます。
part.3はお役にたてたでしょうか・・・?少し不安が残ります。
感覚的に理解したことを文章に書き出すことに
慣れていると思っていましたが、まだまだみたいです。
書いている中盤で失速してしまい、
投げやりな説明になってしまっているかもしれません(汗)
自分も素敵な歌詞を描ける様に頑張っていかねば。
【 4/30:漢字変換ミスを修正(汗) 】
【 5/04:Part.1、2、3重複部分をまとめるなど修正 】
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