『キズとアシタ』
夜の泣く声が聞こえた
熱さに途切れることなく
すれ違う人はおぼろげ
０と１は混ざり合い
ここから始まる世界はいつも歪んで見えて
すべてはこの傷から生まれる出口を失くした迷路
明日になれば消えてくれるのかな
この夜を「さあ、進め」と煽るように開いて疼いた
諦めることもできるよ
ただ手を放せばいいだけ
この手放さずに
思いを重ねてくれるのは誰？
夜明けを夢見て
いつまでも嘘の笑顔の奥に隠したこの傷を
見ないふりできはしないから
何度も向き合うけど答えは出ない
胸の奥小さな箱は開かなくて
明日になれば消えてくれるのかな
この夜に「さあ、身を溶かせ」と誘うように震えて疼いた
夜の泣く声が聞こえた
信じた貴方のぬくもり
素肌で感じる距離まで
一歩ずつ歩き出そう
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