気がつけばレールに乗せられて
気がつけば停止は許されなかった
ぬくぬくと前進、ずるずると登り
仰角45°の先は曇り
上昇する乗り物
早くならざるおえない鼓動
迫り来る曇天は
僕を臆病にさせ
感情を押さえつける
ぬくぬくと登り
ずるずると引き揚げられ
ただ成り行きを見てることしかできずに
開ける視界
世界はこんなに大きかったのか
それとも小さくなったのか
そんなこと考える暇さえ与えられず
なすすべなく
レールに引きずられ
傾斜角75°の坂を急降下
けたたましい轟音、荒ぶる視界
容赦ない圧力
乗り物に意思はなく
ただ右に左に倒されて
されるがまま次から次へと
傾斜角82°の壁を急降下
見えぬ力の暴力
右から左から激しく叩きつけられながら
スクリューの中に呑まれてく
何回転の渦?
何回転もの渦
判別のつかない灰色の天と地
白む眼前
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