キミのそばに…
急いで回した キミの映写機は
台詞が途切れて 忘れてしまうよ
優しい言葉も 寂しい言葉も
セピアに焼き付く 明け方の空を
眺めているのは キミも同じかな
戻れない私に 気付いてるかな
重ねた手を離した影法師
結んだもの解けて零れるの
優しい記憶を詠む紙芝居
涙を滲ませては破れるの
さよならをキミのそばに…
ふたりで歩いた 駅までの道も
私にはただの アスファルトになる
踵を鳴らして 歩き出すよ
桜色の春風舞う頃は
キミより大きな手と繋いでる
優しい物語の紙芝居
淡い花に紛れて色づいた想い出を
キミのそばに…
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