藍色滲む空のグラデーション
立ち尽くすのは夢の跡
愛に混ざった僅かな毒には
気づかないまま幾千の朝

未来を描き瞬く君と僕は
一歩先に広がる染み一つ
拭えなかったね

最大に描くインクの切れ場所
一筆の掠れたラブレター
最愛の君と最低な恋を
また巡り愛してしまうの

藍色刻む空のデコレーション
行き渡るのは白い雲
愛と名づけた些細な小火(ぼや)など
風に吹かれて焼け跡も無く

一本の道真っ直ぐ歩くだけの
一歩先分かれた道二つ
手を引けなかったよ

紙くずに変わるインク染みる白
一筆の掠れたラブレター
最愛の君へ最低な恋へ
届けるの消えない恋心

幼くて幸せだった日々は
大人になる程色を増してゆく鮮やかに
瞼の裏に焼き付いたその景色
やっと気づいた後悔という景色だ

行く先も無く彷徨う砂漠の中
僕は必ず君の手を取って
もう離さないよ

最大に描くインクの切れ場所
一筆の掠れたラブレター
最愛の君と遅すぎる恋を
もう一度愛してしまうの