撒いた光が跳ねてまた蔭へ融けていくならば
乾いた風はいつか雨を連れてくるのでしょう
沸いた黒色が溢れて彷徨って囁いたときは
あなたが迷って間違えてしまわないように
灯そう。いつかと同じ、一番明るい色で
泥の底にも射すような、確かに思い出せる光を
落ちた影がさて夜を連れて
回る夜が淡い灯を浮かべて
瞬いた方からあなたを呼んで
そしたら目が合うんだ嘘じゃないぜ
風だけ鳴くほど寂しくて
暗い夜ほど出会えるだろう
よければ名前を覚えておいて
ずっとそばで跳ねるための灯り詩だけ
いつか見上げた風と滑る影を追いかけようとした
同じ心で少しの夜明けと黄昏を知った今でも
溶かそう。何度祓えど、奥の方からまつわる、
胸の底を刺すような、それでも大切な痛みを
泣いた影がさて夜と踊り
巡る夜が優しい灯と混ざって
手を伸ばした方からあなたを呼んで
聞こえたでしょう空耳じゃないぜ
雨まで鳴るほど騒がしくて
長い夜を思い出せるだろう
よさげな具合に名付けておいて
いつもそばで歌うための灯り詩だけ
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