悲しもうよ 大きな目を開いて
涙流そうよ のどの奥から吐き出して
大声で 体中で この悲しみを
悲しもうよ 涙を見せるのは
卑怯だなんて 我慢するけれども
だれもいないところなら 泣けるよ
悲しまないと 壊れてしまうよ
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わたしがおぼれたうみのふかいそこにしずんでいるまちは
いつかわすれてしまったおもいでのふるさと
なみまにただようわたしがうみのふかいそこにみたまちは
いつかいこうとゆめみていたはるかなみらい
ずっとただようだけ
ずっとしずんでいる
ずっとみつめるけれど
ずっととどかない
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つきにきかせるものがたり とおいむかしのおうじのはなし
うみにきかせるものがたり ふるいとびらのまほうのはなし
かぜにきかせるものがたり ちいさいまちのおやこのはなし
きみにきかせるものがたり ぼくらでつくるふたりのはなし
きみがきかせるものがたり ふたりでつくるぼくらのはなし
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本当に信じれた言葉があった
それは安っぽいうそではなく
本物のこころだとわかっていた
思いを五線に託して
奏でる弦の音色
願いを吐息に絡めて
つぶやく歌の余韻
本当に信じれた言葉があった
うわべだけでの文句ではなく
本物の真実の唯一の絶対の こころ
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どこかが壊れてしまったラジオの
チューニングをあわせる努力は無駄
ふたつに折れてしまったディスクの
レコードの針は折れた傷を深めるだけ
弦の切れたギターのネックを
つかんで振り回してもただの馬鹿
叫んで叫んで手足打ち鳴らして
踊るしかもう残っていない意志
音よこの耳まで届け
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運命とは ぼくがぼくらしくいきていることである
ぼくがぼくらしくいきていたことによって
できごとがおきるのであるから それは運命なのだ
どうあろうと そうなっていたのだから
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れんあいをするものよりも
あいじょうをあたえるものがほしい
いつくしむものがほしい
いっぽうてきできまぐれになるかもしれないけど
あいじょうをあたえたい
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反動的なハンドメイドの
排他的論理和
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きれいすぎて ユートピア
理由のないぼくでは存在もできない
そこはすべての ユートピア
息つく余地もない満ちた場所さ
うすよごれた瞳のレンズ 交換不可能な世界
幼い頃のこころのバリア ぼろぼろにちぎれてしまった
厭くことのない怠惰の雲 溶けてしまった光の花火
あふれている高層ビルの 隙間から飛び降りてしまえ
きれいすぎて ユートピア
くすんだぼくには生きてはいけない
そこはすべての ユートピア
一切を排除した透明な場所さ
振り切れなかった古い後悔 偽りはないがただ汚れた空
両手に染み付いた血の記憶 記憶の中に焼き付いている
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きれいはきたない
きたないはきれい
きれいなことばならば だれでもいえるさ
それはひょうめんだけだから
きたないことばだけは だれにもいえない
よごれなければきれいになれないから
きれいはきたない きたないはきれい
なかみがともなったことばはきたないゆえにきれいだ
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うち捨てられた悲しみのかけら
夜空の月の欠けた一端
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つまらないくだらないじぶんにいやけがさして
でもかなわないおもわれたいねがいをむねにだいて
くるしみたいかなしみたいじぶんにあこがれて
でもとどかないとおすぎるたかみにこのてをのばす
ずっとかんじていたがらすのきらめきが ずっとわかっていたないふのかがやきが
とけあって
ずっとわすれていたこころのくらやみを ずっとかくしていたいくつものわだかまりを
けしさった
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ほほえみはメタリックだった。
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街よ 風を 止めて しまえ
雲よ 月を 隠して しまえ
時よ 僕を 殺して しまえ
爆弾を頭に 恒星を胸に 君を夢に
見た
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半分を忘れてきたみたいだよ 記憶の中にさ
亡くしちゃったのかなと 少し焦ったけど
ううーんって考えていたら 思い出せた
良かったね ほんとなつかしい
あっちゃんのこと 思い出せたよ
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堕落したエンゼル 朽ち果てたリビング
ガラスに映った 瞳はがらんどう
虚ろに漂った きんぎょばちの中に
壊された愛情 溶け去った感情
眼鏡に入った 景色はめくらまし
密かに途絶えた きんぎょばちの側に
組織された間違いの 計算された行動の
心に浮かんだ 言葉は不明瞭
由来は忘れた きんぎょばちの外に
収束した空っぽの 断絶した精神の
体に残った 感覚は不完全
結末は残らない きんぎょばちの底に
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多次元的なんじゃないかって考えている。
三次元的時間の流れに縛り付けられてんのは肉体だけで
頭んなかは
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<止>
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