不可逆のセカイ壊れてく虚無の法則

孤児の星 旭に焼かれ
光の中 消え逝く
瞼裏に刻まれた刺青のように

騙されるのは後ろめたい
傍目から見えてる綻び
燃えやすそうな細い細い命脈

心臓に電極を突き刺して僕を動かす
痛みとの引き換えに手にしたモノたちの代償
凶天(マガツソラ)切り裂いて
火花散る迎撃者(インターセプター)
忘却の光の中忍び寄る
闇を誰も知らない


宝石箱に捨てられて
放置されたウランは
分裂を繰り返して無機質に光る

十年前の常識は
テロップが付いた非常識
縋る大人を信じてはいけない

流星のその先に見えてくる放物線を
神様に仕立て上げて 疑う言葉封じて
殉教の名の下に抉り取る心が
引き際を知らないまま胃に溶けて
肥え出した怪物


嵐が来る前の静けさに
安堵せぬ者から消えて
その眼前にヴァルハラは見えない

換装をパージするその刹那 魔弾が刺さる
晴天を墜ちていく機械仕掛けの霹靂
レブナント燃え尽きて
記憶だけ何処かに同期する魂とでも呼ぶべきモノ
形は知らない

エクスマキナ
吹き荒れる嵐さえ味方に変えて
晴天の霹靂と破裂の火を待つ爆薬
凶天 飽和する
命だけ燃やして煌めくような
最果ての空飛ぶ鳥の唄が聞こえる
ターミネイト
切り札後の奥の手が僕の迎撃