流転流星
蒼い空 暗い地平 どこまでも続いている
加速していく燐光 距離と共に失われる熱
競り合い削れ落ちる流星たちの声 降り注ぎ輝く未明の海
泡沫が金管のように鳴く舞台 沈黙した珊瑚礁
隕鉄は赤熱して 刹那 潮に抱かれ
聴く者は誰も居ない 悲鳴を上げ海に変わる
いつしか崩れ落ちる化石たちの森 看取るは月ばかり静寂の中
飛沫すら残さず結晶になる夢 奏でる幻の歌
逃げ出したって狂ったって この夜はやがて陽に呑まれ
万物を暖める朝に向かい落ちていく
嘲ったって 諦めたって この海はすぐ流されて
在りし日の形骸を偲ばせるだけ
耳鳴りを求めて目を閉じた世界 雫が肌を滑り落ちていく
耐えかねて叫んだか細く弱い声 定点を刻んで
逃げ出したって狂ったって この夜はやがて陽に呑まれ
万物を暖める朝に向かい落ちていく
嘲ったって 諦めたって この海はすぐ流されて
在りし日の形骸を偲ばせるだけで
絡まったって断ち切ったって 命はやがて灰になり
白壁にその生きた面影だけを焼き付け
憤ったって嘆いたって この身はいつか朽ち果てて
星の砂の隙間で震えるばかり
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