きっとここには何もない
だからこそ足掻いているのかもしれない
思い出は過去の鳥 遠くまで飛んでいく

小さな影はいつしか大きくなり
僕(むかし)のことなんて忘れてしまった
本当は何もかも知っているくせに
いつまで経っても知らない演技(ふり)

響く 境界 その先で君は蹲って泣いている
立ち止まることは許されないとわかっていても
切り捨てた思い出(かこ)を
懐かしんでいるのか 恨んでいるのか

「足掻けよ 君にはその資格がある
閉じ込めてしまった想いに耳を貸すな
捨て去ったものは還ってこない」
なんて叫んでも意味はないのにね
僕は亡霊だ

知らない、といえばきっと
可能な限りは許されると思ってしまう
罪深い君は心さえ 殺し進んでいく

小さな手はいつしか大きくなり
夢(無邪気な僕)を隠してしまった
本当は何もかも見えているくせに
いつまで経っても見えない演技(ふり)

叩く 心の壁(きょうかい) その先で君は何を恐れているの?
あの日の誓いを嘘にしないためにも
君は立ち止まることは 許されはしない

「足掻けよ 僕を切り捨て殺したんだ
もう許されるとも思ってもいないんだろ?
ならば進め その先が茨でも
君は一人で進んでいかなければならない」
ねえ、僕を見てよ


響く 響く 昔の僕の声が流れ込んで混ざる
立ち止まることは許されないとわかっている
切り捨てた思い出(かこ)は
僕を見つめるんだ 「恨んでいるのか?」


「足掻けよ 君にはその資格がある
閉じ込めてしまった想いに耳を貸すな
捨て去ったものは還ってこない」
なんて叫んでも聞こえないんでしょう
(ならば僕を見ず進んでいけ)
僕は亡霊だ

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beloved ones

僕は亡霊だ

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投稿日:2016/09/08 12:26:13

文字数:706文字

カテゴリ:歌詞

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