キミの居なくなった部屋に残されて一人
虚空を眺めては 水が流れ落ちる
窓の外を見れば 昼の白い月が
悲しげな空に浮かぶ
洪水の部屋を抜け出して
モノクロの街を駆け抜け
キミの名前を叫んだ
二度と戻ってこないその名前は
蒼い空に溶けて消えた
キミの居なくなった部屋にフィルムが一つ
キミとボクの最後の記憶
アルバムを見れば笑うキミが
いつでもそこに佇んで
悲しげなその笑顔に
フィルムは写し出さぬまま
溢れ出す涙を拭った
記憶の中の無邪気なキミは
日の光に溶かして消した
ボクはまた歩き出す
頭に記憶を焼き付けて
いつの日かキミのもとまで行くときまで
こんなボクを遠くで見守って
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