赤い頭巾を被って　ワインとパンを籠に入れ
今日は一人で森の中
大切な仕事をしに行くの

途中で青い髪の　怖い怖い狼が
こっちへおいでと言うけれど
私は花なんかに興味ない

パパとママが見当たらない　食パンだけが減っていく
今日は二人で森の中
ひたすら歩く帰るまで

途中で甘い香りの　美味しいお菓子のお家が
こっちへおいでと言うけれど
僕らはお菓子に興味ない

お城を逃げて見つけた　可愛いお家に小人達　
今日は一人でお留守番
掃除に洗濯してみるの

途中で戸を叩く音　覗けば怪しいお婆さん
林檎をあげると言うけれど
私は林檎は嫌いなの

綺麗な声のお母さん　街までお出掛けするんだ
今日は皆でお留守番
皆で仲良く遊んでた

途中で紫髪の　怖い怖い狼が
中に入れてと言うけれど
皆はそれに気づかない

一つ一つ物語が　変わってしまう不思議な絵本
これ以上話が変わらないうちに
閉じてしまいましょう

「あら？誰か笛を吹いているのかしら？」

閉じる前に気が付いた　綺麗な綺麗な笛の音
笛につられて行っちゃった
終わる事の無い
壊れちゃった童話