手折られた花が負った創傷
滲む色は赤 悲哀の追想
現れた支えに 顔をあげ微笑むリコリス
嘘はつきとおすもの
何も知らず咲け 鮮やかに
放してあげるよ たった一輪のリコリス
色付いた頬は一瞬で冷め
怯え顕にし 瞳をふせた
アルカイド恐れて身を引く 全てが溶けてくれ
真実は教えない
何も知らず咲け 満面に
消えてあげるよ たった一人でもいけるから
傷ついた花癒すのは誰
赤を見に行く
ささやかに咲いてくれればいいな……
アルカイド恐れて身を引く 毒は溶け始めた
嘘はつきとおすもの
何も知らず咲け 鮮やかに
放してあげるよ たった一輪のリコリス
真実は教えない
何も知らず咲け 満面に
消えてあげるよ たった一人でもいけるから
伝えなくて良かった
またの再会を 楽しみに
想い続ける たった一輪 他人(ひと)のリコリス
リコリス
友人の小説が素晴らしかったので、それを元に作詞させてもらいました。
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