そして彼女は、鈍く輝く銃身をこちらへ向ける
起きる撃鉄
響く銃声

それはいつか先の出来事……






彼女はいつも独りきりで
淋しげなほほ笑みを

しとしとと降り続く雨の中
まるで泣いているようなほほ笑みを

失意・絶望・怨嗟・後悔

そんな思いにつき動かされてきた日々も
これで終わったのだと彼女は笑う

そう、これで終わりだと信じていたのに
彼女はいたずらな運命に翻弄される



そして彼女は、鈍く輝く銃身をこちらへ向ける
白金(プラチナ)の髪をたなびかせ
震える指先は引金を絞る
起きる撃鉄
響く銃声
「貴方がいたから……」
つぶやいた言葉は風にまぎれて

それはいつか先の出来事……






彼女は運命の人と出会い
優しげななほほ笑みを

さんさんと降り注ぐ太陽の下
まるで輝くようなほほ笑みを

安堵・充足・笑顔・幸福

そんな思いに浸る日々を
恋人の隣りで彼女は笑う

そう、もう終わりだと信じていた
その恋人が家族の仇と知るまでは



そして彼女は、鈍く輝く銃身をこちらへ向ける
瑠璃(ラピスラズリ)の瞳に大粒の涙を浮かべ
震える指先は引金を絞る
起きる撃鉄
響く銃声
「信じていたのに……」
つぶやいた言葉は涙にまぎれて

それはいつか先の出来事……



握る両手
はじける笑顔
「貴方がいてよかった」
つぶやいた言葉はキスにまぎれて

それはいつか失う幸せな……


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

全てを断切る紅の弾丸


「罪を清める碧の刀身」という詩とリンクしてます。

 散々な結果になってしまいましたが。

閲覧数:52

投稿日:2009/06/15 10:39:22

文字数:644文字

カテゴリ:歌詞

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