目醒めれば始まる昨日の続きには
誠実さひとつ、何処にもないから
表面を滑って
おちる。
呼吸を忘れてた意識が
冷たい夜の空気に溶けていくように
優しく、たしかに。
睡っている間は何処に居たんだろう。
不確かな現実と瞳も眩むような
湿った朝の光の雨、
硬く乾涸びた場所に
ゆるやかに沁み込むように
それは確実に、景色を色付け、
(柔らかな風が、こころまで、揺らす。)
真白の上に新しい絵画
描かれていくようにそっと、
融けだす。
滲む。
混ざる。
穏やかに頭上で歪む雲に抱かれても、
明日は不確かなこの躯さえ
強く包み込む。
それだけ、たしかで。
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めざめれば はじまる
きのうのつ づきには
せいじつさひとつ
どこにもないから
ひょうめんをすべって おちる
いきを わすれてた
いしきがつめたい よるのくうきに
とけて いくように
やさしく たしかに
ねむっている あいだは
どこにいた んだろう
ふたしかないま と
めもくらむような
しめったあさのひかり のあめ
かたくひからびた
ところにゆるやかに しみこむように
それは かくじつに
けしきを いろづけ
やわらかな かぜが
こころまで ゆらす
はくしの うえに あたら しい え
えがかれて いくようにそっと
とけだすにじむ まざる
おだやかに
ずじょうで ゆがむ
くもに だかれても
あすはふたしかな このからださえ
つよく つつみこむ
それだけ たしかで
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