ねぇメアリ何のために息をするの?
ねぇメアリ何のために命つかうの?
ねぇメアリ何のために人を愛すの?
ねぇメアリ何のために鍵を奪うの?
古びた洋館に差し込む日の影
黒く滲む肖像画 足音さえ響かない
扉 開けたら 戻れない世
染みる 狂喜に 汚れてしまう夜
「 」
その朱い手で 頬撫でる
啄んだ 甘い毒 煌めく灯火
この眼で見届ける 旅路の時を
ねぇメアリ君のために歌かなでる
ねぇメアリ君のために扉まもる
ねぇメアリ君のために僕を縛る
嗚呼 いつか きっと 還るその日まで
白い 棺の肢体 抱き続ける
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