結遠桜抄
「結遠桜抄」
手を差し出したら
降る露に触れた
薄紅の許で交わしたゆびきり
枝の隙間から覗いたまるいまるいお月様
幸せとたくさん伝えたいから
この身が散る時まで
傍にいてください
あなただけ想うだけで染めるほど
このまま流る四季を結いて
眺めていたい
鳴呼
縁を信じて舞わせた花びら
命の限りを奉げて咲かせて
それはまだ暖かい頃
季節の一つに逢えた
最初は驚きもしたけど
慕うことに訳はない
笑いかけてくれたこと
一途に見てくれたこと
褪せずにまだ残るの
忘れえぬ
いついつまでも
再会により
鮮やかになるでしょう
通じたら
幾度も言葉があればと思う
今一度あの日のように抱かれて
その腕その声を
只々感じていたい
泣かずに折れずに変わらないもの
まだ私はここに
この場所にいますから
あなただけ想うだけで染めるほど
このまま流る四季を結いて
眺めていたい
鳴呼
コメント2
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ご意見・ご感想
山伊後喜
ご意見・ご感想
DLさせて頂きました、ありがとうございます!
2011/08/01 15:32:57
ra10n89
ご意見・ご感想
DLさせていただきました。
ありがとうございます。
2010/06/14 09:18:44