「夕景、二人の夏」off_vocal

澄み切った空に僕らの明日を描く
意味なんて無いのにただ叫んだ

照りつける太陽がやけに眩しい
流れた汗が夏の足跡を付けてく

日陰の中ちょっと休憩
そこにいた君は絵を描いてたんだ

綺麗なスカイブルー
吸い込まれそうな青に
夏の風が描いたコントレイト

遠ざかる流れ雲に大きな入道雲
二人見上げたのは夏の始まりで
新しいキャンバスに二つの影法師
忘れられない夏になりそうな気がした

歩いてく心なしちょっと涼しい
二人で飲んだサイダーがぬるくて笑う
君はいつも青ばっか
「そんなに好きなの？」
こぼれたサイダー

綺麗な夕焼けだ　目を細めて言うんだ
「空はいつも青くて綺麗だね」

聞き間違いかもしれないと
その時は思ったんだ
二人見上げたのは違うものかもしれない
眼鏡の奥の目には戸惑いと不安が
揺らいで諦めたように笑う君がいた

君が描いた
空はいつも
綺麗な青
それしかなかった
小さい頃
教えられた　
それ以外の空を知らないんだと


今まで気づかなかった
「私、色が見えないの」
夕焼けを見て描く空は青色で
モノクロの世界観で
君は僕を見てる
あぁ情けない顔してるんだろうな

届かない空に手を伸ばし
こんなに綺麗だって
いつか見せたいなんて
難しいけれど
手の届く空
君が描いた夏は
どんな空よりも輝いていた