虚無の枕を抱きしめて
いつまでも僕は 元のまま

誰も何も 触れる権利なんて
誰も何も 許してなかった
誰も彼女(かれ)も 愛す権利なんて
誰も彼女(かれ)も 許してなかった

空を虚しく 切る風が
心を激しく 切って行く
空(から)で悲しい 溜息が
心に浸(し)みて 穴が開く
空を舞う木の葉のように 荒んだ葉も 飛べば良いのに
水に落ちた水滴のように 汚れた水も 消えれば良いのに

風が 雲が 水が
絶えなく 流れるように
人も 僕も 心(ここ)も
絶えなく 流れれば良いのに

なんて

願い事して 虚無の枕
今更何も 叶わない筈だけど
「生きろ」と言うからその為に
空を切るんだ 虚無の枕に

誰も何も 知る権利なんて
誰も何も 許してなかった
誰も彼女(かれ)も 呼ぶ権利なんて
誰も彼女(かれ)も 許してなかった

石を穿つ 雨水が
心を穿(うが)いて 残ってく
木を喰(は)む 雨水が
心を喰(は)んで 残ってく
河から注ぐ水のように 荒んだ小石も 消えれば良いのに
砂時計の砂のように 荒(あら)い心も 落ちれば良いのに

水が 石が 砂が
一様に 流れてくように
人も 僕も 感情(これ)も
一様に 流れれば良いのに


「涙」として 受ける
虚無の枕に滴(したた)り落ちる
毎夜

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

虚無の枕

初回作成日 : 2016/04/11 19:31

何も無い「虚無」に 涙は吸われず ただ傷が増えるだけ。ただそれだけ。

閲覧数:43

投稿日:2016/04/16 21:51:32

文字数:550文字

カテゴリ:歌詞

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