さあ ゆうべの話は忘れよう             縋る糸揺蕩う祈り 点す灯はひとつばかり
ねえ なんにも教えちゃいけないよ          ああ 瞳揺らす眦に縫い留める親指先

まあ ふたりひとり あとひとり            そう 僕の残した爪痕と
と 僕と君のその向こう                こう 君に伝えた爪先も。
さあ 一度も 届くことなく
捨てた想いとご遊蕩(ゆうとう)


ひたひた 耽る疑問を                 ああ ほらほら錆び付いた底に
                              その心は届くのか?


僕らは また 逃がすだろう              君の殺した藻屑は
いつかの 彼と彼の筐(かたみ)のように       僕に 経つことのない時を敷いて

君の零した雫は                     僕らは また 抱くだろう
僕に 絶つことの無い凝りを強いたの        燻る 君を彼の鏡に映して


                               似れば証
去れば明(あか)し


そう 僕の背中はがらんどう            眩む意図抗う千鳥 翳す日は惑うばかり
まあ 君の夜中も知らぬよう            ああ 仕置下す指切りに乞い求める子の行き先

さあ ひとり賭して またひとり           なあ 天の原とて夢見よう
と 僕と君の逃避行                 もう 裂けぬ腹捨て爪弾こう
ああ 一度も 交わすことなく
捨てたこの身とご尊堂


ほらほら焦げ付いた底荷              ああ ぱたぱた 浸る苦悶を
この心は解くのか?


僕らは また 逃(のが)すだろう           君の果たした寄託は
いつかに 彼が化した痛みのように        僕に 裁つことのない身を領(し)いて

君の乱した汚濁は                   僕らは まだ 絆すだろう
僕を 断つこともなく交じらせて            見送る 意味を端(はた)の深みに落して


ああ なら 満たすだろう               僕の嗄らした多くは
いつかの 僕と君の肌身のように          君に 裂くことのない世を布(し)いて

僕の探した記憶が                   僕らは ただ 話すだろう
君に 果つことのない契りを強いたら        繋がる 僕と君を高みに翳して


                               去(い)なば脆し
紙花花(しかばな)燃し

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【カゼヒキ&スランキ-ひとりじめ-】黙祈世【オリジナル曲】

【カゼヒキ&スランキ-ひとりじめ-】黙祈世【オリジナル曲】の歌詞
左がカゼヒキ 右がスランキ

「もだきのよ」

キーワード

おこげ
離隔概念
劣情


双子座
アガペー

閲覧数:2,838

投稿日:2015/10/19 22:11:15

文字数:1,129文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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