視えないで 触れないで
聞かないで 謂わないで
薄く 薄く 溶けて儚く
淡い色に 沈めた体
深く 深く 落ちた水底
されど 消えてしまえないのは
本当は望んでいるんでしょう
見上げた光が 僕を包む
白く眩しく 僕を呑んでゆく
隠した刃先さえ 忘れるような
夢を 視たんだ
緋く 緋く 心染めてく
暖かさに 戸惑う痛み
広く 広く 沁みてゆくまま
刻む 感情 今でも僕は
もう一度 望んでいるんでしょう
抱き寄せた空 僕を包む
青く遠のく 高さに届かず
見下ろす足元の 影を連れ逝く
夢に 紛れて
色を 重ねて
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