刻む水の音で
街は染まる、透明な色に
いつもと変わらないこの日に
こんな曲を歌おうか


僕はこの街で生まれ育ったんだ
いろんな人と出会い、別れ
そしていろんな景色も見てきた
―移り行くその時も

たまには傘を差さずに歩くのもいいだろう
一人見慣れた街を歩く
足を踏み出した瞬間、気付く

今年の秋の雨を
やけに冷たく感じたんだ
きっと無邪気だったあの頃を忘れてしまったからだろう


僕はこの街で生まれ育ったんだ
嬉しいときも、悲しいときも
僕のすべてがいつもここにある
―そしてこの先も、きっと

たまには口ずさみながら歩くのもいいだろう
好きな曲を聴きながら
長かったあの道を軽快に駆け抜けて

今年の秋の雨を
やけに愛しく感じたんだ
時と共に景色は変わってゆく
それはとても悲しいことだけど


降り続いている雨も
この世界を変えてゆく
それでも変わらない心を
いつも、胸の中に宿して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

秋雨

「―いつまでも変わらない心を、宿せ」

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投稿日:2018/11/21 00:08:47

文字数:396文字

カテゴリ:歌詞

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