「きんいろ」
割れながら 割れながら
咲いていく ガラスの花が
君の毛先の金色を
燃やすように 反射して キレイ
夕暮れ 君の好きないろ
屋上のフェンス 揺らしながら
君は言う、「オレンジジュースの中みたい」
飲み干されてしまう前までに
キスをしよう やわらかな指絡めながら
たとえば今日 世界が終わったら
それはきっと 幸せな終わり
沈んだ空 星たち灯したら
それはきっと 永遠のしるし
咲きながら 咲きながら
割れていく ガラスの花が
カケラのふちに 夕暮れの
ゆらぐようなオレンジを 映す
夕日がてらす金色
公園のブランコ 揺らしながら
見つめてた、君のやわらかな輪郭
揺れる髪 大好きな君のかたち
まぶしすぎて 忘れてた涙こぼれてた
とおくを見る 茶いろな君の瞳に
ボクを映して 目をそらさないで
爛れ腐り堕ちる果実のように
ゆっくりと終わっていく恋
たとえば今日 世界が終わったら
それはきっと 幸せな終わり
沈んだ空 星たち灯したら
それはきっと 永遠のしるし
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