夕陽を浴びたすべり台が 青い夜に染まってく
まだ早いよと怒る君に 構わず付けた花火
それぞれに選んだ道の先は 見えないから
「また会えるかな?」なんて軽く 聞けなくて
線香花火を灯すたびに サヨナラは近付いていて
無邪気な君に 背を向けたのは 煙が目に入ったからで
弾ける光が落ちて消えて 君が指した空の星に
どうか元気でと ただそれだけを願った あの夏の終わり
変わらない色のすべり台と 「久しぶり」と笑う君
少し短くなった髪が 眩しくて目を逸らした
あれからいくつもの夏が過ぎて 僕は今も
大人になんかなれていない そしてまだ
線香花火を見つめながら 君の話を聞いていたい
他愛ない愚痴 お気に入りの曲 君の「今」に触れてみたくて
君が好きだともしも告げたら 君はどんな顔するだろう
くすぶる熱を 水に落として 見上げた空 星が光る
明日にはまた僕も君も それぞれの場所で笑うのだろう
不意に消えた小さな火は 残像だけを 僕に焼き付けて
線香花火を灯すたびに サヨナラは近付いていて
下手な笑顔で 誤魔化したのは 煙が目に入ったからで
線香花火が終わる前に 「またいつか」を約束しよう
それぞれ道は離れていても どこかで まだ繋がってる
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